楽天の他人ID利用、不正契約か 通信回線、17歳の少年逮捕
楽天モバイルのシステムに不正ログインし他人名義で通信回線を契約したとして、警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は21日までに、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで、住所不定の無職少年(17)を逮捕した。秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で他人のIDやパスワードを少なくとも計約3万5千件購入し、利用したとみられる。
少年と共謀したとして横浜市の高校生(17)も21日に書類送検した。逮捕と書類送検の容疑は昨年4月20日、6人分のIDとパスワードで楽天モバイルのシステムに不正アクセスし、うち1人のアカウントで4回線を契約した疑い。
警視庁によると、少年は約100回線を「1件80ドルで販売した」と説明。高校生は、自身のプログラミング技術を少年に認めてもらうためにやったと話している。
同庁は2月、対話型生成AI「チャットGPT」を悪用して作成したプログラムで楽天モバイルの回線契約を機械的に繰り返したとして、別の中高生3人を逮捕。少年らはテレグラムを通じ中高生の手口を把握した疑いがある。