カレンダーに「水俣病は感染症」 熊本・宇城市配布、誤記見落とす
熊本県宇城市は21日、市が作成し、市内の全約2万3千世帯に配布したカレンダーに、水俣病は感染症だとする誤った内容を記載したと発表した。市によると、担当課が3回確認作業をしたが、いずれも見落としていた。
水俣病は実際には感染症ではなく、工場排水中のメチル水銀に汚染された魚や貝などを人が長期にわたって食べることによって起こったメチル水銀中毒。末松直洋市長は「記載内容の誤りを厳粛に受け止め、信頼回復に向けしっかりと取り組む」とのコメントを出した。
誤りがあったのはごみの収集日などを記載した「2025年度宇城市総合カレンダー」の2月のページ。「ハンセン病・水俣病などの感染症を正しく知っていますか?」と書かれていた。
市民から指摘を受けて発覚。市は訂正用シールを全世帯に配布し、市職員の水俣病に関する研修を強化するなどの再発防止策を講じるとした。