自民・杉田水脈氏、人権侵犯否定 会見で「立場あってブログ削除」
夏の参院選で自民党の比例代表候補予定者に決まった杉田水脈元衆院議員が13日、山口市の事務所で記者会見した。アイヌ民族や在日コリアンへの差別的言動を巡り、法務局から受けた人権侵犯認定には該当しないと重ねて主張。指摘されたブログ記事は「総務政務官という立場があり、削除し謝罪した」と説明した。
ブログへの投稿は2022年11月の国会審議で取り上げられた。政務官は12月に辞任。人権侵犯認定は翌年に判明した。杉田氏は、法務省の処置が「啓発」で、規定上は認定には含まれないとの見解を示した。
参院選では自民県連に所属する山口県を拠点とし、20万票獲得を目指すとも語った。杉田氏は旧安倍派で、派閥裏金事件に関係したとして昨年の衆院選は比例代表からの立候補を辞退した。
杉田氏は今月11日付で自身のホームページを更新し、LGBTなど性的少数者のカップルを「生産性がない」と表現して批判を浴びた18年の月刊誌への寄稿全文を掲載。「一言で差別主義者とののしられている。切り取り報道が貼り付けたレッテルだ」と主張した。