拉致対策事務局長、2年で交代へ 異例短期、信頼関係修復のためか
政府が、北朝鮮による日本人拉致問題を担う拉致問題対策本部の福本茂伸事務局長(61)を交代させる方向で検討していることが分かった。時期や後任を調整している。2023年4月の就任から約2年で、前任の石川正一郎氏が9年務めたのに比べ異例の短い任期となる。複数の政府関係者が13日、明らかにした。
対策本部は拉致被害者の帰国実現に向けた戦略策定や被害者家族の支援を担当し、事務局長は家族会との折衝役となる。
家族会は、東京と平壌に相互の連絡事務所を開設する石破茂首相の構想を批判している。関係者によると政府との信頼関係を修復するため、交代が必要と判断したもようだ。