【集中連載】横綱日馬富士誕生(中)
2012年9月26日
一般人への暴行問題の責任を取って土俵を去った朝青龍との親密さを、懸念する声は多い。
八角親方は「気力を取ったら牙を抜くのと同じ。オレも横綱に上がったころは品格がなかった。地位が人をつくる。直ってくるでしょう」とも加えた。「地位が人をつくる」‐北の湖理事長(元横綱)、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も同じ意見だ。
2場所連続全勝優勝を決めた秋場所千秋楽。取組後に来日中の朝青龍から祝福された。「あこがれの横綱なので」と感謝する一方、横綱の理想像かと問われると「わたしはわたしだから」と答えた。“朝青龍2世”ではない‐土俵の内外で、そうありたい。