日馬、横綱史上初“2度目”反則まげ
2014年9月18日
日馬富士は夏場所14日目の稀勢の里戦でも左手でまげをつかんで反則負けしており、横綱として史上初めて2度目の反則負けとなる不名誉な記録が残ってしまった。
しかも、取組の途中で交錯した際に右目を強打してしまった。支度部屋では患部を冷やしながら、「(まげを)つかんじゃったね。まあ、勝負ごとだから仕方ない」とサバサバしていたが、まぶたの上が大きく腫れ上がった姿は痛々しかった。北の湖理事長(元横綱)も「左ではたく癖がある。これを直さないと、またあるよ」と指摘し「目が心配だな」と、5日目以降を思いやった。
土俵下から勝負を見届けた井筒審判部副部長(元関脇逆鉾)は、「ビデオで何回も見て、まげをつかんでいると判断した。錦戸さんがよく見ていた」と説明。かつて元関脇阿覧(引退)が、まげつかみで3度の反則負けとなる“常習犯”だった。日馬富士もわずか3場所の間に2回目の反則負けでは、失態と言われかねない。残り11日間で汚名を挽回するしかない。