ドラ2井上“虎のおかわり君”目指せ!川藤OB会長が増量指令
阪神の新人合同自主トレ2日目が9日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場で行われ、ドラフト2位・井上広大外野手(18)=履正社=が川藤幸三OB会長(70)から“食育指令”を受けた。地元・大阪府大東市が生んだ偉大な先輩、西武・中村に追い付き、追い越すことを目指し、しっかり食べて屈強な“大砲ボディー”を形成する。
大先輩からの助言に、真剣に耳を傾ける井上の姿があった。練習中のことだ。鳴尾浜球場の三塁ベンチに戻った際、視察に訪れた川藤OB会長と初対面し、あいさつを交わした。187センチ、98キロの恵まれた体格…長打が魅力の将来性豊かな逸材へ、同会長は“食育のススメ”を説いた。
「しっかり食ったらいい。100キロでも200キロでもなればいい。それ以上のことで体を絞ったらいいやないか。そしたらええパワーになる。数字にこだわらんでええんや」
元阪神のエース・井川氏は寿司を100貫食べる大食漢ぶりで有名だったが、球団内では早くも井川以上の大食いとの呼び声も上がる井上。「新人8人の中ではダントツかもしれない」と自負する。
体の線を太くしたいという思いから、食事をおろそかにすることはなかった。白米が大好物でどんぶり3杯分を平気で平らげる。高校入学時は83キロと線が細く、食べる量に苦しむこともあったが「ボウルにご飯を詰めて1キロ近く食べていました」と振り返る。
履正社では栄養士からバランスのいい食事の取り方も学んだ。2年冬には100キロに到達したという。プロ入りして初めての寮生活となるが「体作りが大事な時期」と食事以外にもウエートトレなども重点的に行い、体を大きくする考えだ。
この日は11月中旬にねんざした右足首の影響からダッシュなどのメニューは外れつつ、キャッチボールやウエートで調整した井上。将来阪神の中核を担う打者として期待されるが、追い求めるのは地元・大東市の先輩、西武・中村だ。「持ち味は長打力。中村選手も長打力だと思うので、自分も負けないようにしたい」。“虎のおかわり君”へ、屈強な肉体を作りあげていく。
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