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【地方競馬】ギャルダルが連覇を達成

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 「フジノウェーブ記念・S3」(28日、大井)

 グイッと最後にひと伸び。1番人気のギャルダルが連覇達成。「東京スプリント・Jpn3」(4月10日・大井)の優先出走権をゲットした。連闘で臨んだ2番人気のオメガレインボーは惜しくも頭差2着。3着には一昨年の覇者で5番人気のルーチェドーロが入った。

 この舞台は譲れないとばかりに、ギャルダルがこん身の力で輝きを取り戻した。スワーヴシャルルにオメガレインボー、トップウイナーが競り合う中、その直後に構えて虎視眈々(たんたん)。直線のラスト200メートル過ぎでオメガが抜け出すと、これを目がけて外から一完歩ごとに接近。そして最後の最後に頭差とらえた。

 「何とか頑張ってくれと、自分にも言い聞かせるように追いました」と矢野貴。前走の川崎マイラーズでは逆に、頭差かわされての2着だっただけに、熱いゴール前のたたき合いを興奮気味に振り返った。さらに昨年暮れの東京2歳優駿牝馬でも、1番人気だった妹の僚馬ミスカッレーラで2着。「同じ勝負服で悔しい思いをしたので、きょうは非常にうれしい」。全てのうっぷんを晴らせて笑みがはじけた。

 休養が長く6歳とはいえ、キャリアはまだ21戦目。東京ダービー(21年)で2着した実力馬に、「乗っているうちに、たくましくなってます。器用さもあるし、もっと大きいところを狙える」と前を見据えた。

 1月の報知グランプリCでは10歳馬エルデュクラージュをVへ導いたコンビで、ともに今季重賞2勝目。川島一師は「外を回らされたし、前も止まらないから、どうかと思ってたよ。最後は手に汗を握って、グッと応援してた」と言いながら、手のひらを見せた。今後は未定としたが、「連覇がかかっていたし、人気に応えられて良かった」と、まずは1年ぶりの重賞の美酒に浸った。

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