2024.01.24

競馬ギガ盛りブログ「謙信公、出陣！」（１月２４日）

　こんにちは。美浦・松浦です。写真は根岸Ｓに出走するケンシンコウです。ひと目で分かるこの“白面”。吉開助手の許可を得て、今回はあえて左側から撮らせていただきました（うん、カッコいい）。

　昨年３月のマーチＳ１０着以来の実戦。実は、昨年６月にいったん入厩したのですが、体調が整わず、再度放牧に出して立て直されました。吉開助手は「あの時は全てが良くありませんでした。夏負けではないのですが、上の腰骨が見えるぐらいに痩せて…。この馬らしい活気もありませんでした」と当時を振り返る。

　その点、再調整明けの今回は至って順調。「冬場がいいこともありますが、リフレッシュ効果が顕著で元気いっぱい。７歳でも馬は若いです」と復活宣言。馬体重も「昨年６月は４８０キロぐらいまで落ちましたが、今はふっくらとして、先週の計量で５０８キロ（前走時は５００キロ）。いい体つきになりました」と、たくましさが戻った愛馬の姿を見上げていました。

　ただし、この馬らしい気まぐれな面も戻ってきたようで、美浦坂路での１週前追い切りは、田辺騎手を背にしまい一杯に追われて４Ｆ５４秒５－４１秒４－１５秒３（笑）。まさかの失速に、吉開君は「やる気満々にテンからガーッと行ったら、最後で止まってしまったようです」と苦笑い。最終追い切りの動きも相変わらず地味でしたが、それでも「決して状態が悪いわけではありません」と謙信公様をフォローします。

　付き合いが長いからこそ、吉開君は冷静だ。約１０カ月ぶりの実戦にも「本当に難しい馬で、いつもゲートを出てみないとどうなるのかが分からない。ハナに行って勝つこともあれば、去年の根岸Ｓみたいに最後方から６着まで追い込んだり…。なので、僕自身は過度の期待はせず、無事に走ってくれたらそれでいい」と温かい目で見守る。

　とはいえ、意外性があるのも謙信公様の魅力。過去に挙げた４勝は２、７、７、５番人気でのもの。メイショウハリオと好勝負を演じた一昨年のマーチＳ２着も１２番人気でした。再放牧で立て直され、心身ともに整った今回、あのド派手な白面が躍動するシーンを期待しています。