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競馬ギガ盛りブログ「まだまだ現役」(6月1日)

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 こんにちは。美浦・松浦です。本日はトレセンからパチパチ。午前4時半の馬場開場に合わせて起き、安田記念出走馬の朝駆け取材を開始。時折襲ってくる睡魔と戦いつつ、ノンストップで今に至っております。

 午前8時40分にフィアスプライドが坂路を駆け上がり、美浦の出走6頭(滞在中の関西馬ダノンスコーピオンを含む)の最終調整が終了。その帰り道に、私が勝手に“ホーム”と呼んでいる奥村武厩舎に立ち寄ると、ノースブリッジでおなじみの工藤厩務員が作業をしていました。

 近況をうかがいつつ、話題は先週に行われたダービーへ。元・関西記者の私から「勝ったダノンデサイルは、かつてあのテイエムオペラオーを手掛けた原口厩務員が担当しているんですよ」と伝えると、ベテランは「ホントに?そんなことってあるの!?」と目を丸くされていました。

 聞けば、工藤さん自身の初重賞制覇はノースの22年エプソムCだったそう。「今の厩舎に来てから初めて獲らせてもらった。この世界は、重賞を勝てずに定年される人がほとんど。ノースには2つも重賞を勝たせてもらって、しかも海外遠征に2度も連れて行ってもらった。本当にありがたいよ」としみじみ話されていました。

 もちろん、工藤さんもノースもまだまだ現役。原口さんがダービーを獲ったことに刺激を受けたようで「もしかしたら、ノースのような馬に当たるのが最後じゃないかもしれないね」と笑顔。私の目には、ちょっと若返ったように映りました。

 最後に、話題は安田記念へ。ノースは現在休養中ですが、前走は香港のクイーンエリザベス2世C(3着)でした。「向こうに行ったからこそ、今の自分に分かることがある。実際に対戦したロマンチックウォリアーは本当に強かった。高速馬場の東京で距離もマイルになるけど、あの馬ならこなしても驚かない。いい競馬をしてくれたら、ノースの励みにもなるよね」。マイルの頂上決戦を前に、いい話を聞かせてもらいました。

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