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「あまちゃん」音楽家・大友氏の秘話

2013年9月20日

 朝ドラ「あまちゃん」の音楽を手がけた大友良英氏=東京都内(撮影・園田高夫)

 朝ドラ「あまちゃん」の音楽を手がけた大友良英氏=東京都内(撮影・園田高夫)

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 みんなで作った代表作が、天野春子(小泉今日子)が歌う「潮騒のメモリー」だった。曲の制作依頼からして型破りだった。「普通は『こういう曲を』と言われるけど、『86年に60万枚ヒットした曲を作ってください』と。すでにヒットしている曲?ありえないという感じでした」

 86年当時、自身はフリージャズ、ノイズの音楽に傾倒し歌謡曲とは無縁だった。まずは徹底的に80年代のヒット曲を聴き、当時の典型的なコード進行を取り入れたメロディー、音色、アレンジにこだわった。小泉、脚本担当の宮藤官九郎(43)らも仕事の枠を超え意見を寄せ、80年代の音楽を知る作曲家のSachiko M氏と共同で曲を作り上げた。「地元に帰ろう」「暦の上ではディセンバー」などの挿入歌も同様だ。

 ドラマのために作った曲は300曲ほどになる。中でもオープニングテーマ曲は自身も想像しなかった広がりをみせた。ノリのいいスカのビートに日本のチンドンのビートを混ぜた曲は、日本の朝に元気を運ぶ曲として人気となり、夏の甲子園では、出場校の多くが応援歌に採用するまでに。

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