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「あまちゃん」音楽家・大友氏の秘話

2013年9月20日

 朝ドラ「あまちゃん」の音楽を手がけた大友良英氏=東京都内(撮影・園田高夫)

 朝ドラ「あまちゃん」の音楽を手がけた大友良英氏=東京都内(撮影・園田高夫)

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 テーマ曲の最初の制作イメージは「ウニを食ってうまい!」。物語の舞台、岩手県・久慈市を訪れた際に、ウニを食べて感じたままを音楽にしようと考えた。「食べ物と音楽は人間の本能の部分で共通する。おいしいものを食べると顔がほころぶ。うれしくて跳ねたり踊りたくなる。そんな曲を作ろうと思った」と振り返る。

 甲子園での反響には驚きを隠せない。「ドラマをどう見せるかを考えて作った曲が、人を元気づけ、得点を入れるための応援曲になるのですから(笑)。驚いてます。逆に僕が一番元気になったかもしれない」という。

 みんなで作った「お祭り」のドラマも28日に終了する。ヒロイン・天野アキ役の能年玲奈(20)に対しては「これから大変だと思う。いきなりこの現場を知ったから。こんな面白い現場は他にないからね」と気遣いも。

 「だれでも、お祭りが終わればさみしい。だから『あまロス』になるのです。でも半年間夢見て楽しんで、また現実に向かっていくしかない。被災地の方は本当に厳しいのです。現実に戻り頑張るしかない」

 10月には「大友良英&『あまちゃん』スペシャルビッグバンド」として、ドラマの曲を演奏するコンサートを開催する。「僕もそうですが『あまちゃん』が終わり『あまロス』を治すために、いい処方箋になるはず」。演奏することでファンと一緒に現実へ向かっていくつもりでいる。

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