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井岡一翔、弘樹会長にKO厳命された

 計量を1回でパスしポーズをとる井岡
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 計量を1回でパスしポーズをとる井岡

 「WBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦」(20日、ボディメーカーコロシアム)

 統一戦の前日計量は19日、大阪市難波のヤマダ電機で一般公開され、集まったファン約500人の前で行われた。WBC王者の井岡一翔(23)=井岡=がリミットの47・6キロ、WBA王者の八重樫東(29)=大橋=は100グラム下回る47・5キロで、ともに一発でパスした。また、日本ボクシングコミッション(JBC)は、今回誕生する統一王者について、勝者は10日以内にどちらのタイトルを防衛していくか選択し、一方を返上するよう取り決めていたことを明らかにし、WBAスーパー王者として扱うことは否定した。

 計量が終わった一翔を待っていたのは、叔父で元世界2階級王者でもある弘樹会長の厳命だった。「ボクシングと言えばKO。判定でもKOでも勝ってくれればいいが、1ラウンドKO勝ちで」。2度目の防衛に成功した昨年の大みそかは、1回1分38秒でKO勝ち。その再現を指示した。

 ピンク色のパンツ一丁で勇姿を披露した一翔は「聞いてない」と会長のパフォーマンスを笑った。「世界王者同士が戦うのだから、自然といい試合になるのは約束できる」。4度目となる世界戦で、最高の状態へと仕上がった肉体に手応えは十分だ。

 今回ほど順調だった減量はない。試合から4日前の16日でリミットより100グラム少なく、18日夜の練習後は400グラムも下回った。ミニマム級の王座に約1年4カ月も君臨。「まさか、こんなにするとは思わなかった」。同級で最後の試合に、気合は今まで以上だ。

 ここまでの舌戦は一翔が挑発してリード。だが、計量後のにらみ合いでは冷静だった。「気まずいだけ。八重樫さんに恨みはなく、ケンカでもない。スポーツを盛り上げるためのパフォーマンス」と平常心を保つ余裕を示した。

 1月31日の始動から、準備に約4カ月間も費やした。「長かったが、すべて整った。リングに上がるまで気は抜けないが、あとはやるだけ。僕が勝ちます」。試合開始のゴングが鳴れば、統一王者にふさわしいパフォーマンスを発揮するだけだ。

(2012年6月20日)

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