楽天のドラフト１位・安楽智大投手（１８）＝済美＝が１６日、台風接近に伴い１７日に順延となったフレッシュ球宴（倉敷）で、プロ入り後初となる１５０キロ超えを宣言した。「投手にとってストレートは大事。１５０キロを超えるボールを投げたい」と力を込めた。

　公式戦ではないからこそ、気負いなく球速にこだわれる。「こういう舞台だからこそ、つかめるものもあるだろうし、少しでもきっかけをつかみたい」。今季の最速は１４９キロ。キャンプ時には球速が出ずに試行錯誤を続けてきたが「そろそろ出ますよ」と自信をのぞかせた。

　今季中の１軍登板もあきらめていない。「すべて（の試合）がアピール。そんな中で、今回はストレート（の進化）を見せたい」。高校時代に打者を圧倒した最速１５７キロのストレート。剛球を取り戻した姿を披露し、１軍昇格へのアピールにしたい考えだ。

　安楽はこの日、試合が中止になったことを受け、故郷の愛媛へ戻った。１７日の朝に岡山に戻る“弾丸ツアー”の予定で「車で片道２時間ぐらいですから。愛媛と岡山は近いんですよ」と声を弾ませた。つかの間のリフレッシュを故郷で過ごし、フレッシュ球宴での快投につなげる。