「巨人３－７中日」（３１日、東京ドーム）

　巨人は３連敗。首位広島とのゲーム差は５・５と開き、４位の中日に３ゲーム差に迫られた。５月は９勝１３敗１分けと負け越し、貯金２となった。

　またも先発の役割を果たせなかった。ドラフト１位・高橋優貴投手が、五回途中６失点。プロ最短４回３失点の前回に続き、２戦連続のＫＯ負けで３敗目を喫した。

　一回、味方の失策も絡んで無死一、三塁のピンチを招くと、大島の犠飛であっさり先制点を献上。同点の三回は、高橋の２点二塁打で勝ち越しを許した。さらに連続四球で２死満塁から、武山に押し出し死球で４点目を失った。五回にはビシエド、高橋に連続アーチを被弾。ぼう然と打球を見送り、ショックの色をにじませた。

　試合前、三沢ファーム投手コーチが１軍に配置転換。宮本投手総合コーチ、水野投手コーチとの３人体制となったが、すぐに結果には結びつかなかった。

　打線も中日投手陣を打ちあぐねた。５点を追う五回に坂本勇が適時二塁打。六回には大城の３号ソロで追い上げた。だが、八回に１点を加えられた直後の攻撃では、無死一塁で登場した代打陽岱鋼が初球を遊ゴロ併殺打。九回も反撃できず、三者凡退に終わった。

　４位の中日は連敗が２でストップ。柳が６回３失点で５勝目。高橋は２安打を放ったが、日本新記録となる月間９度目の猛打賞はならなかった。