広島新庄センバツ当確ならず 1年生左腕・秋山、延長十一回力尽きる

 「秋季高校野球中国大会・準決勝、倉敷商7-4広島新庄」(2日、どらドラパーク米子)

 準決勝2試合が行われ、広島新庄(広島1位)は倉敷商(岡山2位)に延長戦の末に敗れ、来春センバツ出場に当確ランプをともすことができなかった。1年生左腕の秋山恭平投手は、10安打7失点(自責点6)で11回完投。168球の熱投ながら最後に崩れた。鳥取城北(鳥取1位)は、創志学園(岡山1位)を13-6の七回コールドで退けた。

 左翼方向へ上がった打球がフェンスに直撃すると、秋山は腰に手を当てた。4-4で迎えた延長十一回2死満塁。走者一掃三塁打で3点の勝ち越しを許した。「気持ちの部分も投球も、最後に甘くなってしまった」。悔しさをかみ締めながら言葉を紡いだ。

 尻上がりに調子を上げた。九回は右足に打球が直撃。それでもこの回をしのぎきると、延長十回1死一、三塁ではスクイズの小飛球を好捕し、併殺に仕留めた。今大会は3試合全てに先発。力投した左腕に迫田守昭監督は「よく投げてくれた」とたたえた。

 敗れたため14年春以来、6年ぶりのセンバツ出場に当確ランプをともすことはできなかった。それでも中四国の出場枠は5つ。可能性は残された。

 秋山は「自分の課題が出てしまった」と振り返った。立ち上がりの不安定さを克服し、球威や制球力向上が今冬のテーマになる。中学時代はU15日本代表に選ばれた逸材。甲子園のマウンドに立つと信じ、自らを追い込んでいく。

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