日本ハム・万波「開幕4番を目指したい」25発飛躍の1年振り返り「勝敗に影響力がある選手に」

 本塁打王争いを演じた日本ハムの万波中正外野手(23)が攻守ともに成長を遂げた今季を振り返った。自己最多、チームトップの25本塁打を放ち、守備では何度も強肩を披露し、終盤戦では走者をくぎ付けにするシーンも目立った。今季のゴールデングラブ賞を熱望。そして来季の開幕4番を力強く誓った。

 今季最も印象に残った本塁打として、9月16日のソフトバンク戦(エスコン)、オスナから放ったサヨナラ弾を挙げた。内角の153キロのシュートを、左翼席上段に運んだ一発だ。

 「昨年が真っすぐへの打率が1割台だった。シュートでしたけど、150キロを超えていて、それをしっかりはじき返せたことに、成長を実感できたかなと思います」。史上2人目の先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を記録した試合。決着をつけた一打が、今季の進化を裏付けるものだった。

 「キャンプから1日も欠かさず継続してきた」という練習があった。高低差のある2台のティー打撃用のスタンドを用意。1台は通常の位置、もう一台は自身の捕手寄りの位置に低くボールを設置。手前のボールに触れないように通常の位置のボールを打つことで、スイング時に右肩が下がる悪癖を修正してきた。

 「真っすぐへの対応だったり、高いボールへの対応だったりというのは去年に比べて格段によくなったかなとは思う」とその効果を明かした。

 成長を感じた部分は守備面にもあった。右翼からの低弾道で正確な送球は現役時代の新庄監督をほうふつとさせた。「近い距離にしても遠い距離にしてもかなりタイトな時間勝負になってもいい送球ができている手応えがある」と言う。ゴールデングラブ賞も有力視されるが「プロ野球を見ている時から憧れてた賞」と熱望した。

 来季に向けて「成長する余地はまだまだあるなと感じてます」とさらなる進化をして臨む思い。「飛躍的に能力を伸ばして、勝敗に影響力がある選手になりたいなと思います。チームにそういう選手がいるいないっていうのは勝っていく上ですごく大きいことだと思う」とチームの躍進のため、貪欲に成長する思いだ。

 楽天との今季最終戦(楽天モバイル)で浅村の26号の瞬間、右翼の守備位置で笑った。「すげーな、って思って。高確率でああいう打球、長打を打てたりする、ほんと技術の差だなと、実力の差だなと思いました」。理想とする4番像がそこにいた。

 「守備でも打撃でも、とにかく換えのきかない存在になりたいなという思いも含めて、開幕から4番を目指したいですね」。思い描く成長を遂げて、来季不動の4番としてチームを支える。

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