2017夏・甲子園に届かなかったプロ注目球児たち
全国各地で行われた高校野球の地方大会は8月1日に幕を閉じ、47都道府県49代表が出揃いました。そこで今回は、甲子園出場を逃したプロ注目の球児たちを取り上げます。
公開日:2017.8.4
【仙台・佐藤】18K快投に虎スカウト絶賛“能見2世”
「高校野球宮城大会・1回戦、仙台5-0名取北」(15日、仙台市民球場)
プロ注目左腕 仙台・佐藤18K 138球で完封
しなやかな腕の振りから、三振の山を築いた。プロ注目の左腕、仙台・佐藤隼輔投手(3年)が5安打完封、18奪三振の快投。138球を投げ抜いた。
直球の自己最速は144キロを誇る。ネット裏には10球団のスカウトが集結。阪神は4人体制で視察し、葛西スカウトは「今年の高校生左腕の中では全国でもトップクラス。投球フォームのバランスがいい。タイプ的には、うちで言うと能見かな」と、潜在能力に太鼓判を押した。
プロ注目左腕 仙台・佐藤18K 138球で完封
【板野・森井】四国の最速150㌔右腕 メジャーのスカウトも視察
「高校野球徳島大会・1回戦、板野2-1城南」(16日、オロナミンC球場)
板野・森井144キロ1失点完投 150キロ右腕に日米4球団
プロ注目の最速150キロ右腕が、クレバーな投球で夏の初戦を突破した。板野のエース右腕・森井絃斗投手(3年)が3安打1失点、6奪三振の好投。124球を投げ抜き「変化球をうまく使えた。そこが春から成長できた部分だと思う」と胸を張った。
【熊本工・山口】最速149㌔右腕 【九州学院・村上】強肩強打の捕手
西武が今秋のドラフトで、熊本の投打の高校生注目株をリストアップしていることが5日、分かった。九州学院の左の強打者・村上宗隆捕手と熊本工の剛腕・山口翔投手(ともに3年)で、いずれも各球団のスカウトが獲得候補として調査を進めている逸材だ。
西武 熊本の逸材2人調査 48発 九州学院・村上&149キロ右腕 熊本工・山口
村上は強肩強打の捕手で高校通算48本塁打。186センチ、96キロの恵まれた体格を生かしたパンチ力が魅力だ。山口は真っすぐが持ち味の右腕。今春の選抜大会に出場し、春季九州大会では、自己最速の149キロを計測した。
西武は球団幹部が2人が出場した試合をチェック済み。9日開幕の熊本大会も調査を継続する方針だ。即戦力の獲得を目指すとともに、将来性豊かな才能の発掘も並行して進める狙いだ。