WBC8強守護神、勝利儀式で右膝腱断裂 メッツ発表 プエルトリコ祝福ダンスで悲劇 年俸23億円今季絶望も
米大リーグ、メッツは16日(日本時間17日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプエルトリコ代表の抑え、エドウィン・ディアス投手が15日(同16日)のドミニカ共和国戦で勝利した直後に負傷した右脚に関して検査の結果、右膝蓋腱(右膝の腱)の全断裂が判明し手術を受けた、と発表した。復帰時期は明らかにしていないが、複数の米メディアは「今季絶望の可能性」を伝えた。
ディアスは8強入りを懸けたドミニカ共和国との大一番で3点リードの九回を無失点で締め、3勝1敗でD組2位通過を決めた。ゲームセットの直後、プエルトリコの戦士たちはマウンド付近で勝利の儀式。ディアスは駆け寄った仲間たちと輪になって小さなジャンプを繰り返して小躍りした。ところが、突然、その場で倒れ込み、苦悶の表情。自力では歩くことができず、車いすでフィールドを後にした。歓喜から一転、悲劇を目の当たりにした選手たちは呆然自失。ショックのあまり、実弟のアレクシスは号泣した。
ディアスはマリナーズ時代の18年に57セーブを挙げてタイトルを獲得。19年にメッツへ移籍し、昨季は2年連続4度目の30セーブをマークし、球宴にも選出された。シーズン後にいったんはFAになったが、メッツと5年1億200万ドル(約138億円)で再契約。今季年俸1750万ドル(約23億6000万円)の右腕は、ソフトバンクから海外FA権を行使して5年7500万ドル(約101億円)の契約を結んだ千賀らとともにチームの主力として期待されていた。
プエルトリコは過去2大会連続決勝進出を果たしている強豪国。今大会は苦戦が予想された“死の組”で3勝を挙げ、3大会連続1次ラウンド突破を決め、悲願の初優勝に向けて一歩前進した。準々決勝はメキシコ(C組1位)と対戦し、勝てば5大会連続4強の日本と顔を合わせる。
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