「ＷＢＣ準決勝、日本代表６－５メキシコ代表」（２０日、マイアミ）

　日本はメキシコに劇的な逆転サヨナラ勝ち。激闘を制し、３大会ぶりの決勝進出を果たした。

　１点を追う九回にドラマが待っていた。先頭大谷が右中間への二塁打で出塁。塁上で吠えて仲間を鼓舞すると、無死一、二塁から村上が中越えに劇的な一打を放った。

　ここまで４打席３三振とブレーキの村上だったが、土壇場で勝負強さを発揮した。「何度も三振して悔しい思いして、その中でチームメートが点を取ってくれて、助けてくれて打席が回ってきた。最後は僕が決めたけどチーム一丸となっての勝ち。期待に応えられて良かったです」と興奮の様子で語った。

　大谷も「ムネも苦しかったと思うけど、信じていた」と託されたうえでの劇的一打。仲間からドリンクボトルを豪快に浴びせられる歓喜のシャワーで祝福された村上は「０９年以来の決勝。明日はこのチームでできる最後なので目一杯、楽しんで、最高の決勝戦にしたいと思います。ちょっと寒いです、着替えたいです」と笑った。