競泳・男子800Rで五輪枠獲得 瀬戸が金翌朝から男気出場 江原が左肩痛で
「競泳・世界選手権」(26日、光州)
男子800メートルリレー予選が行われ、日本(高橋、松元、吉田、瀬戸)は7分9秒23の9位だった。決勝進出は逃したが、来年の東京五輪出場枠は確保した。
リレーメンバーだった江原騎士(ないと・自衛隊)が左肩痛でドクターストップ。白羽の矢が立ったのが25日の200メートル個人メドレーで金メダルを獲得した瀬戸大也(ANA)だった。
金を獲得するレースの前、25日夕方に開いた緊急ミーティングで瀬戸の起用が決定。江原は「申し訳ない」と話し、3人は「大也君を少しでもラクにしよう」と声を掛け合ったという。瀬戸自身は「13年、15年で予選を泳いでそのまま金を取っている。チームとしては騎士君が出られないのは残念だけど、自分の中ではジンクス的にはいい流れ」と前向きに受け止め、レース翌朝の男気出場を決めた。
200メートル自由形で銀メダルを獲得した松元は「僕が調子がいいので引っ張らないといけないなって気持ちはすごいあった。決勝で泳ぎたい気持ちが強かったので、ちょっと残念な気持ち」と振り返ったが、東京五輪の出場枠を獲得し、最低限の仕事は果たした形だ。初出場の高橋航太郎(自衛隊)も「来年また代表に入りたいって思いが強くなった」と言う。頼れる主将の献身もあり、五輪切符をつかみとった。