番組収録中の骨折から復活の吉村真晴 張本撃破で8強驚き「まさか勝てるとは」

第1セット、張本からポイントを奪い、ガッツポーズの吉村(撮影・西岡正)
6回戦で張本に勝利した吉村(撮影・西岡正)
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 「卓球・全日本選手権」(28日、東京体育館)

 男子シングルス6回戦が行われ、16年リオデジャネイロ五輪団体銀メダルの吉村真晴(28)=愛知ダイハツ=が、東京五輪団体銅メダルの張本智和(18)=木下グループ=を4-2で撃破して、準々決勝に進んだ。吉村は昨年10月末のテレビ番組収録中の肋骨(ろっこつ)骨折からの復帰大会で、2年ぶりの8強入りを果たした。

 力感あふれる攻撃で主導権を握り、優勝候補筆頭のエースから“金星”を奪った。吉村は会心の1勝に「張本選手にはこの数年一度も勝っていない。(自分が)1ゲームも取ったことがないくらい、かなり強い選手にまさかこういう形で勝てるとは思わなかった。いいパフォーマンスを出すことができて、楽しく試合できた」と声を弾ませた。

 昨年10月31日、テレビ朝日の新春番組「とんねるずのスポーツ王は俺だ!」の収録中に肋骨骨折するアクシデントもあって、年内は療養。その間は専属コーチをつけるなど、24年パリ五輪を目指す気持ちと環境づくりに注力。再スタートの大会で最大のヤマ場を突破し、「自分の中で目標が定まってきた。24年パリに向けてここからスタートするんだぞと言う強い思いを持って来ている。それが一本一本に乗っている」とうなずいた。

 高校3年で初制覇した12年大会以来、10年ぶりの全日本優勝にも期待が懸かる。「それは考えず、まずは一戦一戦。(口には出さずに)頭の中では優勝を思い描いて頑張りたい」と気合を入れた。

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