青学大・太田蒼生が先頭集団から脱落 2時間2分台ペースに食らいつくも中間点過ぎて急失速 28キロ過ぎに第2集団に抜かれる
「東京マラソン」(2日、東京都庁~東京駅前)
今年9月の東京世界選手権の男子の最終代表選考会を兼ねて行われた。 序盤から歴史的なハイペースが刻まれた中、日本勢では初マラソンに挑んだ青学大のエース、太田蒼生(22)=青学大4年=が食らいつき、中間地点を1時間1分19秒で通過したが、中間点を過ぎて集団から脱落した。
その後、28キロ過ぎにパリ五輪代表の赤崎暁(27)=九電工=、日本歴代2位の2時間5分12秒の記録を持つ池田耀平(26)=Kao=らがいる第2集団に吸収されたがついていけず、脱落した。その後も順位を落としていった。
2月21日に同大学3年生で悪性リンパ腫で闘病していることを公表していた皆渡星七さんが死去したことが発表されていた。太田は左胸に喪章をつけ、チームメートの思いとともに駆けている。
◇世界選手権マラソン代表選考基準
世界陸連(WA)の定める参加標準記録2時間6分30秒の突破者、基準の世界ランクで資格を得た競技者から以下の優先順位により選考される。(1)パリ五輪3位以内の日本人最上位の競技者、(2)JMCシリーズ(23年4月から25年3月の大会)のチャンピオン、(3)海外レースを含む選考対象大会で日本記録を出した選手、(4)選考競技会で参加標準記録を満たした選手で記録、順位、気象条件等を総合的に勘案し選考、(5)参加資格を得た選手から、基準世界ランクの上位競技者より選考
パリ五輪で日本はメダル獲得者いないため、(1)は該当者なし。JMCシリーズは大阪マラソン終了時点でパリ五輪代表の小山直城(ホンダ)がポイントランキングでトップに立っている。
大阪マラソン終了時点の参加標準記録突破者は次の通り
吉田祐也(GMOインターネットグループ)2時間5分16秒(24年福岡国際優勝)
近藤亮太(三菱重工)2時間5分39秒(25年大阪マラソン2位、初マラソン日本最高)
細谷恭平(黒崎播磨)2時間5分58秒(25年大阪マラソン4位)
黒田朝日(青学大)2時間6分5秒(25年大阪マラソン6位、日本学生最高)
菊地駿弥(中国電力)2時間6分6秒(25年大阪マラソン7位)
若林宏樹(青学大)2時間6分7秒(25年別府大分毎日マラソン2位)
平林清澄(国学院大)2時間6分18秒(24年大阪マラソン優勝)
鈴木健吾(富士通)2時間6分18秒(25年大阪マラソン8位)
柏優吾(コニカミノルタ)2時間6分28秒(25年大阪マラソン9位)