青学大 太田蒼生が決意つづる「3年後にはオリンピックの舞台で勝つ」初マラソンは途中棄権も「目的通りの価値あるレース」

 28キロ過ぎ、第2集団に追いつかれる太田蒼生(右)=(代表撮影
 23キロ付近、先頭集団から遅れる太田蒼生(代表撮影)
 喪章をつけて走る青学大・太田蒼生(撮影・伊藤笙子)
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「東京マラソン」(2日、東京都庁~東京駅前)

 今年9月の東京世界選手権の男子の最終代表選考会を兼ねて行われ、初マラソンに挑んだ青学大のエース、太田蒼生(22)=青学大4年=は序盤から果敢な走りをみせたが、中盤から失速し、36キロ地点で無念の途中棄権となった。

 レース後、自らのインスタグラムに思いをつづった太田。「東京マラソンたくさんの応援ありがとうございました。青学でのラストラン、初マラソンは悔しい結果となりましたが、結果以上に目的通りの価値あるレースができました」と振り返った。

 その上で「オリンピックで優勝するために今後もやるべきことをやって強くなります。これからも、世界と戦い続けます。今回はハーフまでしか戦えませんでしたが、次はもっと長く戦い、3年後にはオリンピックの舞台で勝ちます。その目標のために僕は僕のやりたいようにこれからも走り、常に全力で楽しみます。僕にしか見れない景色を見に行くつもりです。その姿を見て応援してくれてる皆んなも楽しんでほしい、そんな想いです」と記した。

 世界トップクラスの海外選手が集った中で、序盤から歴史的なハイペースが刻まれた中、日本勢では太田が唯一食らいつき、中間地点を1時間1分19秒で通過したが、中間点を過ぎて集団から脱落した。28キロ過ぎには第2集団に吸収され、日本人トップを譲ると、その後もついていけず順位を落としていった。30キロから35キロは18分かかっていた。関係者によると36キロ地点で棄権した。

 2月21日に同大学3年生で悪性リンパ腫で闘病していることを公表していた皆渡星七さんが死去したことが発表されていた。太田は左胸に喪章をつけ、チームメートの思いとともに駆けていた。投稿のハッシュタグには「#北斗七星」もつけられ、思いを記していた。

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