「西日本学生バスケット・男子1回戦、大院大105-44名古屋学院大瀬戸」(29日、大阪市中央体育館)
大会が開幕し、関西リーグ2部ながら今季開幕戦・関西選手権で優勝した大院大が“後藤ツインズ”らの活躍で快勝発進した。留学生選手が活躍する浜松大、東海大学九州も順当に2回戦へ勝ち上がった。30日は、男子1回戦の24試合が大阪市中央体育館、女子1回戦25試合が兵庫県立総合体育館、なみはやドームで行われる。
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あれっ!?見分けがつかない…。大院大はベンチ入りした1年生5人全員を起用する余裕の試合運びで快勝。その中でも、特に目立ったのが一卵性双生児の後藤兄弟だった。ユニホームの番号がなければ、兄・康平と弟・翔平の違いは分からない、そっくりぶりだ。
「10番」の弟は先発し、「1番」の兄は途中出場。この日は同じ時間帯に、一緒にプレーすることはなかった。行広監督は「チームのプレーに慣れれば、双子のあうんの呼吸に期待する」と話し2人に実力が付けば、同時出場させるつもりだ。
後藤ツインズは、小学4年からともにバスケットを始めた。函館大有斗高時代は毎試合、「2人で70点ぐらい得点してた」と兄弟は口をそろえる。「一緒ならやりやすいし、通じる」。もちろん、双子ならではの連係に自信を持っている。
康平は弟のプレーを「やんちゃで度胸がある」と評価し、翔平は兄を「とにかく、正確」と認める。ツインズのプレーが試合でかみ合えば、ノーシードながら強豪と言われる大院大の大会初Vが現実味を増してくる。