「西日本学生バスケット・女子準々決勝、愛知学泉大70‐67武庫川女子大」(3日、大阪府立体育会館)
男女の準々決勝計8試合が行われた。男子は、関西No.1の大院大、3連覇に挑む天理大が順当にベスト4へ進出。女子は、2強の一角を占める大阪人間科学大が快勝したものの、大体大はノーシードから勝ち上がった環太平洋大に敗れる波乱があった。4日の準決勝は、男子が天理大‐大院大、日本経済大‐京産大、女子は大阪人間科学大‐愛知学泉大、鹿屋体大‐環太平洋大の計4試合が、大阪府立体育会館で行われる。
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逆転を繰り返すシーソーゲームに決着をつけたのは園田奈緒(4年)だった。第4Q残り0秒。68‐67で愛知学泉大が1点リード。武庫川女大の松沢のファウルで得たフリースローを、園田が2本とも決めて突き放した。
園田、松沢とも大学では主将を務めながら、今夏のユニバーシアード大会(中国)にはU‐24日本代表として出場する。「お互いに頑張ろうと思って」と園田。試合開始前には、松沢と2人でハイタッチを交わした。
両者ともセンターのポジションゆえに、試合中は1対1で張り合った。U‐24代表の経験から、園田は「自分がやる気を出せば、みんながついてくる」と学んだ。だから、松沢に競り負けるわけにはいかない。気合が、勝負を決めるシュートにつながった。
試合が終わると、松沢は右足を引きずった。第1Qで足首を負傷した。「悔しいけど仕方ない。また、U‐24で一緒になれば頑張りたい」と園田にエールを送った。夏の中国では、2人が力を合わせて日本代表をリードする。