スノボ平野歩夢 歴史的激闘演じ2大会連続銀メダル!
金メダル候補として平昌に乗り込んだスノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢。王者ショーン・ホワイトにはわずかに及ばなかったが、大舞台で連続4回転の大技を決め2大会連続の銀メダルに輝いた。
公開日:2018.2.16
ケガの恐怖を克服し完璧に技を決めたが…「ショーンが完璧だった」
よみがえる恐怖心を突き破り、平野は飛んだ。2回目の直前に、同じ日本代表の戸塚がエアの着地でリップと呼ばれる壁の最も高い位置でクラッシュし転倒。脳裏にあるシーンがよぎった。
平野、2大会連続「銀」 ホワイトと五輪史上に残るハイレベルな一戦「楽しめた」
昨年3月、平野は同様の形で転倒し、左膝のじん帯と肝臓を損傷。医者から「あと1センチ打ち所が悪かったら死んでいた」と言われた大けがだった。「クラッシュの状況がすごく似ていた。自分も同じようになるんじゃないかという不安はあった」-。
平野、2大会連続「銀」 ホワイトと五輪史上に残るハイレベルな一戦「楽しめた」
第1エアの「エアターン」でパイプの縁から5・5メートルと、この日誰よりも天高く舞い上がり、そこからダブルコーク1440連発の最高難度ルーティンを完遂。トップに立った。「自分が今できることはすべてやった」。完全燃焼だった。
平野、2大会連続「銀」 ホワイトと五輪史上に残るハイレベルな一戦「楽しめた」
「着地の完成度を含めて、ショーンは過去イチ(一番)の滑りが出ていた。当然、超されると思ってました。素直に負けを認めてます。彼の滑りは完ぺきだった」
平野、2大会連続「銀」 ホワイトと五輪史上に残るハイレベルな一戦「楽しめた」
4年後の北京へ「また新しい目標が見つかった」
4年後の北京五輪を視野に「さらに上があるってことはいいこと。また新しい目標が見つかった」と話した平野。「さりげなく勝つのは嫌。攻めて周りを黙らせて、圧倒的に勝つ」。夢への歩みは終わらない。
平野、2大会連続「銀」 ホワイトと五輪史上に残るハイレベルな一戦「楽しめた」
「今できる高さ、完成度プラスアルファで、1440を3つとかが今後勝ち続けるために必要になる。バックサイドの1440はまだやった人がいない。それを最後のヒットに入れられれば」と、縦2回転横4回転のダブルコーク1440を3回組み込む構成を視野に入れた。
平野歩夢 北京五輪でリベンジ金へ「新しいマニュアル」作る DC1440を3発も