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2006 兵庫県オープンゴルフトーナメント

2006 兵庫県オープンゴルフトーナメント
メイショウ杯シニア選手権(8月6日・兵庫県多可郡妙見富士CC)
 

65歳古市 3年ぶり優勝

 2006 兵庫県オープンゴルフトーナメントメイショウ杯シニア選手権は6日、114人(アマ84人)が参加して行われた。プロの部は古市忠夫(65)=大神戸GC=が3アンダー、69で並んだ奥寛(58)=大岡GC=との4ホールに及ぶプレーオフを制し、2003年以来3年ぶり2度目の優勝を果たした。アマチュア50歳代の部はイーブンパー、72の小田桐正治(57)=京都=が、同60歳以上の部は2オーバー、74の川上清(70)=有馬ロイヤル=が、それぞれベストアマに輝いた。ベストアマの2人にはサソー・グラインドスポーツ(株)から、BTF―26ドライバーが贈られた。

 「試合に出るのが幸せ」

 激闘を制した古市が右腕を大きく突き上げた。プレーオフ4ホール目、ロングの4番。2メートルのバーディーパットを沈め、「おれのピークは65歳やと思ってたからね」。今季4勝目に口調も滑らかだ。
 ピン手前2メートルに付けた第3打のアプローチが勝利を呼び込んだ。グリーン手前左のラフ。左足下がりでつま先下がりの難しいライから、サンドでロブショット。昨年のダンロップ・フェニックスの際、テレビ番組で競演したタイガー・ウッズばりの技術で、ピタリと距離を合わせた。
 11月25日には、自身の半生を描いた映画「ありがとう」が公開される。1995年の阪神・淡路大震災の被災から立ち上がってプロテストに合格した。「今の自分があるのはみんなのおかげ」と言う古市。「ありがとう」の心が向上心を支えている。
 今季の目標のシニアツアーシード権復帰へ向け、10日開幕のPGAフィランスロピーリボーネスト・シニアオープンに出場する。「試合に少しでもようけ出るのが幸せ」。還暦ルーキー誕生から6年目。まだまだゴルフが楽しくて仕方がない。

 ▼奥、惜敗も笑顔
 惜しくも優勝を逃した奥だが、プロ入り後自身初というプレーオフに満足そうな笑顔を浮かべた。勝負が決まったプレーオフの4ホール目、8メートルのバーディーパットを打ち切れず、パーに終わった。それでも「初めての経験ができてよかった。元気のあるうちはどんどん大会に出たい」と、次戦は日本シニアオープン予選に挑む。

 ▼60歳以上の部 川上 気力のV
 安定した内容で、川上が60歳以上の部の頂点に立った。バーディーは1つだったが、3ボギーでしのいでスコアをまとめた。「勝ったのは、たまたまです」と謙そんするが、30度を超える暑さを気力ではね返してつかんだベストアマだった。
 所属する有馬ロイヤルでのHCは2。2005年全日本パブリックミッドシニアで5位に入った実力者だ。11月に開催される日本グランドシニアの出場も決めており、「弾みになりそうです」とほおを緩ませていた。

 ▼50歳代の部 小田桐会心
 8日開幕の兵庫県OP一般の部にも出場する小田桐が、まずシニアで好成績を収めた。トリプルボギー、ダブルボギーを1度ずつたたいたが、「ドライバーを1度しか使わなかった」という作戦で6つのバーディーを量産。これが利いた。
 西陣帯の製造・販売を手掛けていたが、3年前から京都市内のゴルフ練習場に勤め始めた。ゴルフ漬けの生活でHCは5から3になった。8日の一般の部については「予選通過することが目標」と控えめに語った。

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