超特急アダルトイヤー出発進行

 7人組ダンス&ボーカルグループ・超特急が、新たな一面を見せようとしている。違和感の残る“カッコダサい”パフォーマンスで徐々に知名度を上げてきたが、3月発売の新曲では今までになかった大人な超特急を打ち出した。今年はメンバー全員が成人を迎える“アダルトイヤー”。第2章とも言える新境地への発車ベルが鳴っている。

 昨年は実に多くの“駅”に初めて降り立った。ガチャピン&ムックとのコラボ曲、TRFとの対バン、写真集、主演映画、ドラマ主題歌、アプリ(しかも耳かきゲーム!!)…。「初」のつく活動だけでも、数え上げればキリがないほど。1年を特急どころか新幹線の勢いで駆け抜けた。

 カイ「1年前の写真を見ても、顔が違うなと思います。色んなことをやったな。顔面が変わったなって」

 2011年のクリスマスに結成。翌12年に初のライブを開催したところ、あまりにも歌とダンスが合わなかったことで運命の分かれ道を迎えた。

 同じ事務所に所属するももいろクローバーZを育てたプロデューサーが「ボーカルとダンサーの立ち位置を逆にしよう。ボーカルが地味で、ダンサーがメーンなんて、世界的にもいないんじゃない?」と、その場のノリで異色のフォーメーションを誕生させた。

 以降、史上初のメーンダンサー&バックボーカルグループとして既成概念をぶちこわす活動がスタート。ダンサー5人がセンターで激しく暴れ、ボーカル2人が隅っこで歌う“逆EXILE”スタイルが代名詞となった。

 デビュー当時はボーカルのコーイチ(21)とタカシ(19)が関西圏に住んでいたこともあり、不在の2人に代わってパネルを置いて、ダンサーだけでライブをしたこともあるという。

 12年6月のデビューから3年半。黎明(れいめい)期にはフリーライブでもメンバーの人数より少ない観客しか集まらなかったが、2015年の集大成となった代々木第一体育館公演では、2日間で自身最大の2万5000人を動員した。

 ライブ冒頭では、ボーカル2人がステージに不在で、会場の外から登場。“目立ってはいけないボーカル”の設定を最大限に生かした演出で、ステージ上のクールなダンサーと、クスッと笑えるコントラストを描いた。

 コーイチ「あれは僕らだからできる演出。ボーカルがメーンだったら、最初からステージにいないといけない」

 タカシ「8号車(ファンの愛称)のワクワクドキドキを、いい意味で裏切れたと思う。超特急だからできる違和感があったと思うから、すごいステキなサプライズになったかなって」

 「違和感」はグループのテーマの1つ。当初はプロフィルにあえて“非アイドル”と銘打ち、ダンスにダサいフリを入れるなど「かっこいいけど、ちょっと変」を追求してきた。

 これまでメンバーは「ツッコミどころ、ダサさを極めていきたい」と口をそろえていたが、少しずつグループの進化が見えるのが今年の活動。ユースケ(20)が新成人となり、タカシも9月に20歳の誕生日を迎える。全員が成人することで大人な超特急が見え隠れする“アダルトイヤー”となりそうだ。

 フジテレビ系「お義父さんと呼ばせて」の主題歌となる新曲「Yell」はグループ初のウエディングソング。センターを務めるタクヤ(21)は「ダサさを追求してきた超特急とは真逆で、かっこよくて、優しいミディアム・バラード。一歩、大人になった部分を見せられると思う」と胸を張る。いわば第2章の幕開けを告げる1曲と言える。

 不思議な縁も、飛躍を予感させる理由の1つだ。“9号車”としてグループを応援してきた北川景子(29)が1月11日に入籍。他にもスタッフ2人が結婚する予定で、カイ(21)は「結婚が僕らに寄ってきてるんです。ぜひ、披露宴で歌いたい!!」と、新曲の引力に驚くばかり。御利益ありありの1曲と、都市伝説化を狙っている。

 6日には陰の存在だったボーカル2人だけで初のライブ「うたうたい」を開催した。3月にスタートする全国ツアーで初めて生バンドを従えるため、歌のスキルアップを目的とした武者修行の意味合いがあったという。

 コーイチは「いきなり生音のみでやるのは至難の業。メーンダンサーの力を借りず、僕ら2人で見せられるところも見せたかった」ときっぱり。グループ全体の底上げが進んでいる。

 期待感を表すように、ツアーチケットは一般発売の開始直後に秒速で完売。新たに3都市での公演が追加された。グループとしての今年の目標はアリーナ公演。最終目的地の東京ドームに向けて、着実にステップを踏んでいく。

 コーイチ「みんな10代だった超特急が全員20歳になって、今までみたいにキャピキャピしながら、大人の部分が出てくると思う。でも、8号車を笑顔にするって部分は変わらない。変わりつつ変わらない超特急になると思います」

 ユーキ(21)が「チャレンジャーになって何でもやりたい」と意気込めば、リョウガ(21)も「来年は正月番組を席巻したい」と上昇曲線を夢に描く。2016年、いったいこの列車はどんな速度で、どんな駅を駆け抜けていくのだろう。

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