岩本照 反骨心にあふれた胸の内 ジャニーズJr.屈指の勢い「Snow Man」まとめ役
ジャニーズJr.のユニット「Snow Man」岩本照(26)が、22日スタートの日本テレビ系ドラマ「簡単なお仕事です。に応募してみた」(月曜、深夜0・59)で、メンバーのラウール(15)らとともに初主演を飾る。今、Jr.で最も勢いに乗るグループのひとつ、Snow Man。そのまとめ役でもある岩本が、ドラマへの意気込みをはじめ、“師匠”ともいえる滝沢秀明氏(37)との絆や、反骨心にあふれた意外な胸の内、未来予想図などについて大いに語った。
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今、メキメキと存在感を現しているSnow Man。その“けん引役”ともいえるのが、岩本だ。アクロバティックなパフォーマンススキルや、一本筋の通った熱いキャラクター。昨年限りで現役を引退し、今年1月にジャニーズアイランド社長に就任した滝沢秀明氏からもその素養を買われ、グループはもちろんJr.のリーダー的存在として期待されている。
「滝沢歌舞伎ZERO」の主演に始まり、目まぐるしく過ぎた2019年の上半期。「気がついたら半年もたっていたって感じ。日にちとか日付とか気にしないくらい目まぐるしく過ぎましたね」。そして今夏、初主演ドラマに挑む。日テレ系「簡単な-」で、とにかく楽して稼げる仕事を探すバイトマニアの早川優を演じる。
ともに主演に名を連ねるラウール、渡辺翔太(26)、目黒蓮(22)と、毎週さまざまなテーマの“ヤバ怖”なお仕事の実態に迫り、1話完結の物語を繰り広げる。「セリフなのかアドリブなのか分からない感じがリアルに伝わればいいなと思ってます」と、初主演にも肝が据わっている。これまで舞台で数多くのキャリアを積んできたが、「岩本照っていう人生じゃ体験できない人になれるのが役者の面白いところ」と改めて演じることへの醍醐味(だいごみ)を感じているようだ。
ドラマのみならず、8月8日には19年ぶりとなるJr.単独の東京ドーム公演が控える。「どういう景色が自分たちに見えるのか、お客さんにどういう反応させることができるか」と“勝負の夏”へ静かに闘志を燃やした。
ジャニーズに足を踏み入れたのは13歳。幼い頃からダンスを習っていた岩本は、将来、踊りでご飯を食べていこうと決意した。
「当時はマイケル・ジャクソンみたいになりたかった。でもダンスで生きていくにはどうしたらいいのかと思ったら、ジャニーズって大きい事務所だよなって。自分で履歴書を書いて送りました」
入所から10年。苦い思いも味わった。「後輩に先にデビューされたときは悔しかったですね」。King&Princeら、後輩のデビューにもじくじたる思いを抱えることもあった。そして、「一番悔しいなと思ってるのが、高校の同級生たちがテレビで活躍してるのを見るのが、俺は一番悔しい」。吉沢亮(25)に福士蒼汰(26)、武井咲(25)、竹内涼真(26)、GENERATIONSの白濱亜嵐(25)…。いずれも高校時代、岩本と机を並べた同級生たち。刺激を受けるとともに“93年世代”の1人として、岩本は負けん気な胸の内を吐露した。
「まだまだ自分たちのレベルも足りないし、もっともっと世間の人たちに知ってもらわないと、今までやってきた意味がない」。そして続けた。「デビューを後輩に越されるのとは違う悔しさ。知名度の圧倒的な差というか。実際にデビューしたら、戦っていくのって、ジャニーズの外ですし。負けたくない」。反骨心こそが、エネルギーの源になっている。「何かくじけそうになったとき『こんなところで負けてられっかよ』って思うのって、場所は違えど戦ってる同世代、クラスメートの存在が大きい。何度も、俺はここで逃げちゃダメだと思わされた」と熱っぽく語った。
滝沢氏の存在もまた、岩本にとっては大きい。「自分がキツイとき、一番近くにいてくれたのが滝沢君。滝沢君は『何かあったら俺に言え』って言ってくれて。例えば、滝沢歌舞伎だったら『(岩本が)一番、今まで俺が見てきた景色に近いものを見てると思うから、やりづらいことがあったら言ってほしい』とか。とにかくみんなを引っ張っていってほしいと」。かつてJr.の黄金世代を引っ張ってきた滝沢氏からの温かい言葉が、岩本の背中を押している。
今、一番楽しいことは、「芝居とトレーニング」。趣味のトレーニングは、フィットネス雑誌「Tarzan」で連載を持つほどの実力。体脂肪は6%。“6パック”に割れた肉体をTシャツの上からさすり「今、目指してるのは、ヴェノムっていうスパイダーマンのキャラクター。完璧っていう部分でそれを目指そうかなと」と真顔で語った。
待望のデビューという目標を常に持ちながら、この夏も突き進む岩本。例えば5年後、どんな未来予想図を描いているのだろうか。
「アクロバティックなアクションの作品もやったりとかする、岡田(准一)君みたいな俳優さんになっていたいなと思う」。そして目指すのは、女性ファンだけでなく、男性からも憧れられる演者だ。「男性の方からお手紙をいただくと、純粋にうれしくて。『あいつカッコいいよな』とか、同性だからこそ的確に見抜かれる。男性から見ても、カッコいいなって一目置かれるようなオトナの男になりたい」。アイドルでありながら、同性をも引きつけるその武骨なスピリットで、進化を遂げていく。
◆岩本照(いわもと・ひかる)1993年5月17日生まれ。埼玉県出身。A型。06年10月1日にジャニーズ事務所に入所。09年に前身ユニット「Mis Snow Man」のメンバーに選ばれ、12年5月から「Snow Man」として活動。2010年から「滝沢歌舞伎」に出演し、以降、同作品の常連に。滝沢氏が演出に専念した今年の「滝沢歌舞伎ZERO」では主演を務めた。身長182センチ、体重66キロ。足のサイズ28センチ。