役者で輝き放つ佐野晶哉 Aぇ!groupを「『国民的』が似合うグループに」 誓ったさらなる飛躍
Aぇ!groupの佐野晶哉(22)が、役者として輝きを放っている。ABCテレビ・テレビ朝日の新ドラマ「離婚後夜」(テレ朝=12日スタート、土曜、深夜2・30。ABC=13日スタート、日曜、深夜0・10)で地上波連続ドラマ初主演を務める。今年は映画「明日を綴る写真館」にも出演し、グループとしても5月にデビュー。成長著しい22歳は「『国民的』という言葉が似合うグループになりたい」とさらなる飛躍を誓った。
地上波連続ドラマ初主演に期待感は高まっている。「離婚後夜」で演じるピュアな恋に落ちる主人公の大学生・宝条伊織は、まさにはまり役。「主人公のキャラクター像が自分と遠くないというのを現場に入って最初の3日間ですごく感じた。あまり役作りとか、そういう固いことは考えず現場に臨めています」と自身でも実感している。
今年は映画「明日を綴る写真館」にも出演。主演の平泉成(80)と共演した。「お芝居への熱量は成さんと出会ったことで増しました。自分でもびっくりするぐらい」。平泉は芸歴60年にして、今作が初主演。その大ベテランから大きなものを得た。約1カ月間の撮影をともにし、毎日ホテルのロビーでワインを飲む平泉に付きっきりで話を聞いた。
『60年間、芝居をやってきたけど今の自分の芝居がうまいって思えたことは1回もないし、満足をしたこともない。そんな職業他にないやろ。でもこうやって(主演の)夢をかなえた。見てくれている人は見てくれている。芝居っていいぞ、役者っていいぞ』
平泉からのこの言葉は心に残り、佐野にとっては役者の仕事が一層特別となった。「俺もその道に進みますって心の底から思えるすてきな出会い。22歳で出会えてよかった」。今でも「メル友」としてやりとりを続けているといい、再び共演する日を待ち望んでいる。
Aぇ!groupとしてはデビューから約5カ月。大注目を浴びるグループのメンバーには個々の仕事がそれぞれに舞い込んで多忙を極めている。ただ「(デビュー前と)ほんまに何も変わっていない(笑)。ジュニアの5年半ぐらいで土台と道を作って、その同じ道がちょっと太くなったかな」と冷静だ。
メンバーの最年長は30歳の末澤誠也でデビューまで決して楽ではなかった。道のりは平らではなく「常に不安はあったままのジュニア時代でした」と打ち明ける。
「最年長が30歳までというボーダーも決めていた。『次に俺らがいけるんかな』みたいな空気感もあった。そこでメンバー全員で集まってもう一回意思を確認した。全員同じ気持ちやねって話をデビュー半年前にした」
それでもグループの人気は確固たるもので今年5月15日にSTARTO ENTERTAINMENTとして正式デビュー第1号を勝ち取った。「ほんまに良くも悪くもAぇ!groupはタイミングに恵まれていると思う。STARTO一発目っていうのもポジティブに変えていきたい」と力強く語った。
さらに真剣なまなざしで言葉を続けた。「今までうちの先輩たちが積み上げてきたこの事務所だからこそのブランド力。何年かかるか分からへんし、もちろん先輩についていってやけど、この社名のブランド力もつけられるようにしたい」。新事務所デビュー第1号としての覚悟もにじませた。
関西の先輩の存在も助けとなっている。「この間、WEST.の濵田崇裕くんと一緒にロケをさせてもらった時に自分がボケたら腹を抱えて笑ってくださった。それでいろんな人にその話を言ってくれて(SUPER EIGHTの)横山(裕)くんにも『おもろいって聞いたで』って言ってもらえて本当にうれしかった」。“チーム関西”として支えてもらい東京でも一丸となっている。
高校は声楽科に通い、音大の短期大学部で作曲を専攻した佐野にとって音楽活動は大きな武器となっており「歌番組でミュージカルとかディズニーメドレーをやりたい」と熱望する。グループとしても「ドームで単独ライブをしてスタジアム、国立(競技場)というようにどんどんでっかくなって国民的という言葉が似合うグループになりたい」と宣言。自らの実力で輝かしい未来を切り開いていく。
◇佐野晶哉(さの・まさや)2002年3月13日生まれ。兵庫県出身。中学3年時の16年に事務所入り。19年2月結成のAぇ!groupのメンバー。24年映画「明日を綴る写真館」出演。12日放送開始のABC・テレビ朝日系「離婚後夜」で地上波連ドラ初主演。趣味は作曲、ギター、ドラム、サックス、ピアノ、釣り。特技・カラオケ100点。血液型B。