三枝が文枝、春之輔が春團治…最近の上方落語界襲名まとめ
桂きん枝が四代目桂小文枝を、桂春之輔が四代目桂春團治を襲名するなど上方落語界は襲名ラッシュ。最近の主な襲名をまとめてみた。
公開日:2017.9.4
上方の落語家、桂雀松(57)が6日、大名跡「桂文之助」の三代目を襲名し、大阪市内で襲名披露公演を開いた。「文之助」の復活は83年ぶり。三代目文之助は終演後「稽古、高座を新たな気持ちでやっていきたい」と抱負を語った。口上には同じ桂米朝一門の落語家のほか、上方落語協会会長の桂文枝、同副会長の笑福亭鶴瓶も並んだ。文枝は「古典も創作も両方できる器用で多芸な人。どうか名前を大きくしていただきたい」と客席に呼び掛けた。
桂雀松 「桂文之助」三代目を襲名
【林家染弥→林家菊丸】2014年9月27日
落語家・林家染弥(40)が27日、上方落語の名跡・三代目林家菊丸を襲名し、大阪・なんばグランド花月で「染弥改メ三代目林家菊丸襲名披露公演」を開催した。約115年ぶりに由緒ある名跡を復活させた菊丸の襲名披露には、師匠の林家染丸(64)や、桂文枝(71)、笑福亭仁鶴(77)、月亭八方(66)、桂米團治(55)らが出演した。
林家菊丸が襲名披露公演…内緒話も暴露
桂米團治は「菊丸さんが染弥時代にひとかたならぬお世話をさせていただきました」。かつて菊丸から「相談に乗ってください」と頼まれた際に、話を聞くと「女と別れたいんですけども…と。落語の相談と思いきや、そっちの方の相談ばかりだった」とか。立て続けに過去を暴露された菊丸は、動揺したのか「どうか今後とも三代目林家“染弥”…あぁ…」と前の名前を口にしてしまい「もう詰めの甘いところが…」と苦笑い。
林家菊丸が襲名披露公演…内緒話も暴露
【笑福亭三喬→笑福亭松喬】2017年10月8日
落語家の笑福亭三喬改め7代目松喬(56)が10月8日、大阪松竹座で襲名披露公演を行い、師匠の言葉を肝に銘じて芸を極めたいと抱負を語った。
笑福亭三喬改め7代目松喬 襲名公演で抱負「師匠の言葉を肝に銘じて」
「初天神」を演じた松喬は「師匠の名前を継がせてもらうのはプレッシャーもあるが、一落語家として嬉しく、限りない喜び」とあいさつ。2013年に亡くなった師匠の先代松喬さんは常々、「芸の習得はザルで水を汲むようなもの、手を止めたらその時点で終わり」と話していたといい、松喬は「この言葉を肝に銘じ、受け継いだ『松』に水をやり続けたいと思います」と決意を誓った。
笑福亭三喬改め7代目松喬 襲名公演で抱負「師匠の言葉を肝に銘じて」