「ベイサイドナイトドリーム・Ｇ３」（１６日、四日市）

　１２ＲでＳ級決勝が行われ、和田真久留（３４）＝神奈川・９９期・Ｓ１＝が、最終２角４番手から中を抜けるようにまくって１着。２０２０年８月の小田原記念以来、４年７カ月ぶり通算３回目のＧ３優勝を達成し、賞金４４０万円を獲得した。和田マークの諸橋愛（新潟）が２着、単騎で臨み勝負どころで後方ながらも落車を内から避けた牧剛央（大分）が３着に入った。

　和田はテクニシャンぶりを発揮した。周回中は８番手だったが、赤板前から上昇し、誘導員が退避したタイミングで出切る。打鐘３角過ぎに再び８番手に戻されるが、瓜生崇智（熊本）－佐藤健太（福岡）に乗る形から外を踏み上げ、佐藤が少し外に膨れると中に進路を取り、外で踏ん張る瓜生と先行した三浦翔大（宮城）を追った阿部力也（宮城）の間を縫うようにまくり上げる。３角で出切ると、番手の諸橋とマッチレース。後続は落車があったが、最後まで踏み切った和田が先頭でゴールした。

　「割り込んででも前、前に踏もうとしました」と笑顔で振り返る。平塚Ｆ１から２場所連続優勝には「展開に恵まれているところがありますから」と控えめに喜ぶ。「次も優勝を目指して頑張ります」。Ｇ２・ウィナーズカップ（伊東）は不参加だが、次の前橋（２７～３０日）でＧ３連続優勝を目指す。