【競輪】G1・高松宮記念杯は好調・関東勢の走りから目が離せない
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競輪は主に同地区の選手同士でラインを形成する。今、最も旬な地区はどこなのか?そんな思いを巡らすのも競輪の醍醐味の一つといえるだろう。
直近のG1・日本選手権(平塚)では近畿勢が強さを見せつけた。決勝は脇本雄太(福井)-三谷竜生(奈良)-村上義弘(京都)-村上博幸(京都)の4選手が結束。レースはナショナルチームでも活躍する脇本が打鐘から先行態勢に。別線の追撃を許さず、最後は番手から三谷が抜け出して、史上7人目となる日本選手権連覇を達成。2着・村上義、3着・脇本、4着・村上博と近畿勢で上位を独占した。
これを見て発奮したのが関東のエース平原康多(埼玉)だ。直後のG3・京王閣記念決勝では吉沢純平(茨城)-平原-木暮安由(群馬)-神山拓弥(栃木)-高橋大作(東京)と関東勢が5車結束。平原は先行した吉沢の番手から抜け出して優勝。2着に木暮、3着に神山が入り、関東勢で掲示板を独占した。
レース後、平原は「関東も力を見せられてよかった。ラインの力が結果に結びついてよかった」と安堵(あんど)感と喜びが入り交じった表情で話していた。
続けて臨んだ全プロ記念競輪(青森)のスーパープロピストレーサー賞でも結果を残した。京王閣記念でラインを形成した吉沢、木暮と再び連係。吉沢マークから最終3角で番手まくりを放って1着。後位の木暮とワンツーフィニッシュを決め、ここでも関東勢の力を示した。
高松宮記念杯(14日初日・岸和田)は目前に迫っている。今年のG1第3弾では、日本選手権で圧倒的な強さを見せた近畿勢だけでなく、関東勢の走りにも注目したい。(関東競輪担当・堀江浩二)