元衆議院議員でタレントの杉村太蔵（３４）が２０日、大阪府枚方市内で青年会議所主催の「地域再生フォーラム」にパネラーとして参加した。司会を務めたジャーナリスト・田原総一朗氏（８０）から「最近バラエティー番組に出すぎだ。つまんないぞ」と“公開説教”を食らい、政界再挑戦の意思を聞かれると「今のほうが正直楽しい」と告白した。

　杉村は堅目の議論の場で、一般人にも舌鋒鋭く斬り込む田原氏にチャチャを入れるなど場を和ませる役回り。田原氏から「なんで政治家やめたの？つまんなくなったの？」と問われると「つまんないわけじゃないんですが…今のバラエティー番組に出てるほうが、正直楽しいです」と返した。

　杉村はかつて“小泉チルドレン”と呼ばれた衆院議員時代は奔放発言で話題となったが、任期後に１０年参院選で落選後はタレントに転身。杉村は「こんなに使ってもらえるとは思わなかった。政治家として国のためにと訴えた時は全く期待されなかったのに、今になってこんなフォーラムにも呼んでいたけて。分からないものです」と話した。

　町おこしのイベント案に対し「年代が偏らないよう４０代が中心となるとおもしろくなる。（ＴＢＳ系のレギュラー番組）『サンデー・ジャポン』みたいな感じです」と発言し、田原氏から「うるさい！バラエティー番組で言っとけ」と怒られる一幕も。

　ただ、青年会議所が町中の若者にインタビューした“町おこしへの関心の低さ”を収録したＶＴＲを上映した際に、田原氏が「こんなくだらないの流す意味がない」と激しくやって場内がピリつくと、杉村は「田原さ～ん、これも町おこしの一歩なんですよ。一緒に見ましょうよ～」とさとした。すると田原氏も驚くほど素直に「なるほど、そりゃそうだ」と応じ、元国会議員らしく“うるさがた”へのお手本のような対応を披露していた。