大阪市の橋下徹市長（４６）＝が２３日、大阪市役所で取材に応じ、政界進出前から交流があった、金本知憲氏（４７）の阪神監督就任に「僕も姿勢を学ばせてもらった大きな存在のひとり。連戦連勝の阪神に」と激励の言葉を送った。

　確か巨人ファンだったのではとの質問には「ややこしいこと聞かないで」と笑いを誘いながら、諸般の事情で虎党に“宗旨替え”したと説明。ただ巨人・原辰徳監督（５７）退任には「もうほんと、さみしい」とリアルな感想を漏らしていた。

　退庁時の囲み取材で、金本監督の就任を聞かれると、橋下氏は「うれしいです。ぜひ、がんばってほしいです」と満面の笑みで答えた。金本氏には、政界進出前に島田紳助さんを通じてエールをもらったこともあるといい「やっぱ金本さんの姿勢を見て、もうやるしかないんだと。僕も学ばせてもらった大きな存在のひとりが金本さんですから」と述べた。

　組織のトップに立つことになった金本監督には「僕とは全然世界が違いますが、失礼な（報道陣の）質問とかは一蹴したほうがいいですよ。僕は大失敗もやってますが、組織を率いるなら目標に向かって引っ張っていく。それしかないです」とエールを送り「いやもう阪神が勝つのが一番、連戦連勝の阪神が一番だと思います」と期待を込めた。

　報道陣から「確か巨人ファンだったのでは？」と突っ込まれると、「いやいや、そいういうね、ややこしいことを聞かないで」と慌てる一幕も。ただ、アンチ東京を標榜して政治活動を行ってきた橋下氏は「東京生まれなんで、そういう（Ｇ党の）親しみもありましたけど、そんなの今のこの状況で巨人ファンなんて言えるわけがないでしょ」と頭をかき、「もう阪神ですよ。うちの子供も阪神ファンだし、阪神を応援しないなんて、うちの家庭じゃあり得ない」と“宗旨替え”済みであると説明した。

　「僕はすぐ状況見て変わるんですよ。政治信条じゃないから、こんなのいいんです」と苦笑いで“Ｇ党疑惑”に関して釈明したが、やはり世代的に、原監督の今季限り退任について聞かれると「いやもう、ほんと、さみしいですよね」と正直にしみじみと語り、笑いを誘っていた。