失格謝罪の高梨沙羅「混乱ではなく純粋に喜び合える場であってほしい」スーツ規定違反の競技運営に言及
7日に行われたスキージャンプ男女混合団体で、1本目のジャンプがスーツ規定違反により失格となった高梨沙羅(25)=クラレ=が一夜明けた8日、自身のインスタグラムを更新し、「誠に申し訳ありませんでした。私の失格のせいで皆の人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です」と謝罪した。
真っ黒な画像を投稿した高梨は、長文で現在の心境を明かした。
チームメートや関係者への感謝を述べつつ、自身を含めて4チーム計5人の女子選手がスーツ規定違反となった競技運営面について言及。「私が言える立場ではない事は重々承知の上で言わせていただけるなら、どうかスキージャンプという競技が混乱ではなく、選手やチーム同士が純粋に喜び合える場であってほしいと心から願います」とつづった。
高梨は1本目で103メートルの大ジャンプをみせたが、ランダムに選出される検査でスーツの規定違反と判定されて失格となり、その場にうずくまって号泣した。その後、チームメートの佐藤、伊藤、小林陵が巻き返し、2回目に進出。周囲の励ましを受けた高梨はK点を越える98・5メートルを飛び、また涙に暮れた。日本は惜しくも4位で、メダルには届かなかった。
日本、オーストリア、ドイツ、ノルウェーの4チームの女子選手5人をスーツの規定違反で失格とした運営側の対応には、世界中から非難の声が沸き上がり、競技から一夜明けても波紋が広がり続けている。