りくりゅう ペア普及へ五輪後への思い 木原「結果を出さなければ」ゴールはまだ先

三浦璃来、木原龍一組のペアフリー演技(撮影・堀内翔)
三浦璃来、木原龍一組の演技(撮影・堀内翔)
 優勝した中国の隋文静、韓聡組の演技(撮影・堀内翔)
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 「北京五輪・フィギュアスケート・フリー」(19日、首都体育館)

 ペアのフリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位の三浦璃来(20)、木原龍一(29)組=木下グループ=は、ともに自己ベストを更新するフリー141・04点、合計211・89点で7位に入り、同種目の日本人ペアで初めて入賞を決めた。

 日本人ペアは、18年平昌まで5度五輪に出場し、1992年アルベールビル冬季五輪の井上怜奈、小山朋昭組の14位が最高順位だった。五輪出場が難しいだけでなく、木原が個人3度目の五輪で今回が初のフリー進出となったように、フリーに進出することも厳しかった。

 今大会の団体でSP4位、フリー2位、個人戦でSP8位、フリー5位、総合7位と大健闘した2人によって、ペアへの注目度は高まった。ただ、国内に同レベルのライバルがいないのも現状だ。

 木原は「まだまだ僕たちが頑張らなければ。五輪は皆さまが注目してくださるが、五輪が終わったら結果を出さなければ、注目し続けていただくことは難しい。自分たちが頑張らなければ、次の世代は出てこないかなと思います」と現実を見据える。

 一方で、今回の結果で「世界と戦える自信がついた」とも。「今回の目標が5位だった。総合順位では達成することはできなかったが、この目標は実現不可能じゃないとわかった。今後の世界選手権では、メダル争いに食い込んでいきたいと思うようになった」と手応えも口にした。「ここがゴールではない。まだまだ走り続けて、ゴールはまだ先にある。4年後も8年後も(五輪を)目指したい」とペアの普及へ歩みを続ける。

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