ソフト女子3連勝!二刀流・藤田倭が3試合連発 26日勝利で決勝進出
「東京五輪・ソフトボール・1次リーグ、日本5-0イタリア」(24日、福島県営あづま球場)
日本がイタリアを下して3連勝とした。0-0の四回に山本優内野手(ビックカメラ高崎)が右中間へ今大会2号の先制2ランを放つと、六回には藤田倭投手(ビックカメラ高崎)が3戦連発の3号3ラン。守っては藤田、後藤希友投手(トヨタ自動車)の完封リレーで圧倒した。25日のカナダ戦に勝てば決勝進出が決まる。
投打「二刀流」の藤田のバットが止まらない。2-0の六回1死一、三塁で3ラン。初戦から3試合連続本塁打でチームを1次リーグ3連勝に導いた。決勝まで6試合のうち、早くも半分を終え「今は打撃の状態がいい。一生のお願いを使って(好調を)3日間延ばしたい」と笑った。
DP(指名選手)兼投手として一回から投げ、大会3試合目で初登板。二回まで無失点で切り抜けたが、三回の先頭打者に二塁打されたところで交代を告げられた。内容は不本意ながら、五輪で二刀流を実現させ「自分の中にいろんな気持ちがプラスされた」と感慨を込めた。
片方の調子が悪くても、挽回するチャンスがあるのが二刀流の魅力だ。藤田自身も「打たれても打ち返せるのは、自分の強さだと思っている。チームの流れを変える一打を自分は打てる」と矜持(きょうじ)をのぞかせる。
投手として本来の実力が発揮できなくても、好調の打線をけん引している。25日のカナダ戦に勝てば、26日の1次リーグ最終戦を待たずに決勝進出が決まる。「全ての準備をしていきたい」と投打両輪での活躍を誓った。