日本女子バレー力尽く ドミニカ共和国に敗れ5大会ぶり決勝T進出逃す
「東京五輪・バレーボール女子・1次リーグ、日本1-3ドミニカ共和国」(2日、有明アリーナ)
女子1次リーグ最終戦で、A組の日本はドミニカ共和国に1-3で敗れて1勝4敗の5位となり、5大会連続の準々決勝進出を逃した。出場した大会での1次リーグ敗退は1996年アトランタ五輪以来。第1、第2セットと落とし、第3セットこそ古賀紗理那(25)=NEC=らの強打で奪ったものの第4セットでは主導権を握れず19-25で失う完敗だった。3日の男子準々決勝の組み合わせも決まり、29年ぶり8強入りの日本は、午後1時から2連覇を目指すブラジルと対戦する。
表彰台を目標に臨んだ日本女子だったが、リズムに乗り切れなかった。ドミニカ共和国から1セットしか奪えずの黒星。5大会ぶりに決勝トーナメント進出を逃す結果に終わった。
落としたセットはいずれも序盤に連続失点で流れを引き渡し、巻き返すことができず、という展開に終始した。
試合後、中田久美監督(55)は「こういう大変な状況の中、戦うチャンスをいただいて、感謝の気持ちでいっぱいです」と涙をこらえながら話した。
1964年東京大会で優勝し、圧倒的な強さから「東洋の魔女」と呼ばれた日本女子。伝説を塗り替えるべく大舞台に臨んだ。
レセプションアタック(サーブレシーブからの攻撃)強化を課題とし、3割台の決定率を4割台へと取り組んできた。が、チームとして機能させるには至らず、ここで無念の敗退となった。
指揮官は「この5年間、この五輪でメダルを獲得するということでずっと頑張ってきて、結果は残せなかったけど、選手たちは本当に一生懸命頑張ったと思う」と選手をたたえたが、残った課題は大きいものとなった。