18歳芦川うららが6位「緊張で足の感覚がなくなって」体操女子種目別平均台
「東京五輪・体操女子種目別平均台・決勝」(3日、有明体操競技場)
18歳の芦川うらら(静岡新聞SBS)が出場。13・733を記録し、初めての五輪で6位に入った。
「交差跳びで足を外してしまったんですけど、何とか耐えて。6位入賞っていう結果でそれがなければって思うんですけど…」と振り返った。
緊張感をのぞかせる固い表情で演技開始。交差跳びのミス以外は完璧にこなし、最後は着地も決めて笑顔を見せた。
「出られたことがとてもうれしくてオリンピックの決勝っていうだけあって今まででいちばん緊張して、やる前から足の感覚がなくなってしまって、台に上がった時はフラフラして倒れそうになるほどでした」
予選では12位に終わり、補欠1番手だった。予選4位のイオルダケ(ルーマニア)が棄権。繰り上げで決勝出場が叶った。
「この舞台でやりきれたことを、これからの自分の自信に変えられればと思います。事前合宿とかから初めてだらけで、最初は緊張していたんですけど、チームの皆がやさしくしてくれて楽しむことができました。皆の応援が自分の心に届きました」。3年後のパリ五輪のヒロインは東京の経験をパリの自信にする思いだ。
◆芦川うらら(あしかわ・うらら) 2003年3月8日生まれ、静岡県出身。ひねり技を武器とする平均台のスペシャリスト。常葉大常葉高卒。143センチ、35キロ。