バッハ会長が総括会見 中止なら「日本はチャンスを失っていた」「IOCには保険があった」
国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が6日、メーンプレスセンター(MPC)で閉幕に向けた会見を行った。コロナ禍による緊急事態宣言下での異例の大会は終盤となったが、バッハ会長は「大会は大成功だといえる」と、明言した。
国内では一時、中止世論が過半数を占めた大会も、日程を順調に消化。バッハ会長は「中止をしていれば、日本における様々な投資が展望のないままだったろう。東京に誰も来なくなっていたから。まったくチャンスを失っていた」とし「IOCとしては(中止は)容易な解決手段だった。保険を活用できたから。IOCにはお金が掛からない可能性があった」と、あくまで日本のために開催に踏み切ったことを強調した。