【野球】日本ハム清水「さすがだなと」大谷流の食生活で新人の見本に
日本ハム中央研究所の管理栄養士・八巻法子さんに聞けば、清水優心捕手(23)の食事の取り方が新人選手のバイブルだという。理想とされる割合(炭水化物50%、脂質30%、タンパク質20%)を守り、体の状態に応じて摂取量を増減させる。プロ5年目、23歳となった現在は185センチ88キロ。まだ成長過程だ。
清水は「(米エンゼルスの)大谷さんや(西川)遥輝さんの食事を見ていて『やっぱり違うな』と思いました」と話す。千葉・鎌ケ谷の勇翔寮での食事はバイキング形式だ。好きな物を好きなだけ取って食べられるのだが、偏った食事をしている選手もいるという。
そんな中、特に大谷は「必要に応じて夜ご飯の炭水化物の量を減らしていたり、揚げ物が少なかったり。さすがだなと思いました」と刺激を受けた。勇翔寮にいる時はもちろん、札幌の合宿所や外食する時も「肉ばっかりにならないように気をつけています」と暴飲暴食は厳禁。実家に帰った時も「母と一緒にスーパーへ買い物に行くこともあって『揚げ物はやめて』と言います」と徹底している。
「茶色の物はあまり食べないようにしています」とカレーやラーメンなども節制し、一方で「ブロッコリーは最強の食材だと思っています」と清水。そんな青年の食生活を教材にし、八巻さんは新人選手に理想的なモデルとして紹介。「清水選手の場合は1年目からずっと継続してできている。素晴らしいと思います」と絶賛した。
今年1月に腰椎椎間板ヘルニア及び嚢(のう)腫の手術を受けて出遅れたが、4月28日に今季初の1軍昇格。ここまで39試合に出場して打率・258、0本塁打、9打点と必死に食らいついている。巨人から宇佐見がトレードで移籍し、正捕手争いの激化は必至だ。
「レギュラーにならないといけない年だと思っています。チームを勝たせられるキャッチャーになりたいです」。笑顔の奥に秘める熱い闘志。次々とスター選手を輩出するファイターズの中で、清水も順調に育っている。
(デイリースポーツ・中野雄太)
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