【野球】ロッテ「初球ストライク率アップ」の狙い 新テーマ課した理由を建山投手コーチが語る

 ロッテのオープン戦チーム防御率は2・20(20日現在)。12球団中3位でオープン戦とはいえ、上々の仕上がりを見せている。今季から就任した建山義紀投手コーチ(49)は投手陣に「初球ストライク率のアップ」というテーマを課した。昨季はリーグ5位の3・17と課題を残しており、日本ハムコーチ時代も導入した「初球ストライク」を、投手力アップにつなげる思いだ。

 「初球、単純にストライクを取りにいくんじゃなくて、自分のボールを投げた上でワンストライクをとることを前提にやっています。それが実を結んだらいい結果になると思います」。建山コーチは投手陣に課したテーマを明かした。

 23年から2年間、日本ハムの投手コーチを務めてきた。当時も投手陣に「初球ストライク率60%」のノルマを課していた。投手にとって初球ストライクを奪うことでカウントを有利に進められ、戦術的にも心理的にも優位に立つ。投げるボールの選択肢も増え、四球数減少にもつながる狙いがある。

 日本ハムの投手成績は、同コーチ就任前の22年は防御率は3・46(リーグ5位)、与四球数422(同4位)。就任1年目の23年は防御率3・08(同3位)、与四球数363(同1位)。2年目の24年は防御率2・94(同3位)、与四球数362(同1位)。昨季は防御率2点台で、与四球はリーグで最も少なくなるなど成果は数字に表れていた。

 小島は「とりあえずしっかりと初球のストライクをとっていこうという話をチームとしているので、そこは意識していました」と明かす。その狙いを「なるべくフォアボールを減らしたいのでその部分と、やっぱり初球がストライクかボールかでだいぶ余裕も違います」と言う。

 「初球ストライク率」は建山投手コーチのメジャー時代の体験に基づく。当時、試合で投げた全投手の初球ストライクのデータがあった。それが自身の考えと一致した。「僕はファーストストライクを1球目で取れたら結果も良かったので、それを選手にも理解してほしくて、ワンボールになるのとワンストライクになるのと大きく違う」と話していた。

 実際にシーズンに入れば、試合の状況や相手打者により、あえて初球ボール球を投げることも選択肢としてはある。小島は「チームでもオープン戦は結果を気にせず意識していこうというチームの決まり事でもありました」と言う。オープン戦のこの時期だからできる「初球ストライク」の意識付け。間もなく迎える開幕へ、投手力改革は着々と進んでいる。(デイリースポーツ・ロッテ担当 鈴木創太)

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