【野球】広島の4年目左腕・高橋樹也 先発復帰、1軍昇格&プロ初勝利への熱い思い
広島・高橋樹也投手(22)が持ち味の制球力と球のキレを磨き、先発復帰と1軍昇格、プロ初勝利を狙っている。今季は開幕から2軍暮らしが続いており、現在は中継ぎ起用。「1軍で投げたいし、先発もやりたい。中継ぎで結果を出し続けて、先発で使ってもらえるように頑張りたい」と熱い思いを口にした。
3月27日のウエスタン・中日戦で今季初先発したが、1回0/3を7安打7失点(自責6)と不本意な結果に終わった。「テンポが一緒だとああなる」。2軍でもそれ以来、先発登板がない現状だ。
登板自体も、3月の先発から約2カ月空いた。「打撃投手とかシート打撃で結果を残して、試合で投げさせてもらうということしか考えてなかった」。5月26日・ソフトバンク戦以降は中継ぎとして7試合に登板しており、計6回2/3を2失点。今は眼前の結果を求め続ける。
昨季は1軍で9試合に登板。8月5日・DeNA戦ではプロ初セーブをマークした。それでも常に持つ思いは「先発で勝ちたい」。プロ初勝利へとステップアップを果たすためにも、このまま終わるわけにはいかない。
セールスポイントにも磨きを掛けていく。昨オフは直球の球速アップも目指したが、「コントロールとキレで(プロに)入ってきている」と原点回帰。「マン振りしてストライクが入らなかったらどうしようもない。腕を振った中でキレのある球をコースに投げて、球速も出たらいい」と自らに言い聞かせるように話す。
練習日や試合後には、ブルペンでのシャドーピッチングを宮本トレーナーに動画撮影してもらい、フォーム確認を行うこともある。「しっかり縦に振れているか、(体が)前に乗れてるか」。昨オフからはウエートトレにもより力を注ぎ、日々進化を目指している。
今季はアドゥワが先発初勝利、山口はプロ初勝利を挙げた。後輩の奮闘に「悔しいです」と率直な思いを口にした高卒4年目左腕。必ず、はい上がってみせる。(デイリースポーツ・田中 哲)
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