【競馬】美浦Wコースの閉鎖から1カ月、現場の調教はどう変わったのか-

 6月末から美浦ウッドチップ(W)コースが改修工事のため閉鎖されている。期間は秋競馬の始まる9月2日まで。美浦で主流とされるWコースが使えなくなって1カ月が経過し、調教傾向がどう変わったのか-。21日に開催を終えた、夏の福島競馬を振り返りつつ、調教コースの使用頻度を調べてみた。

 閉鎖される前の3週間と閉鎖後の3週間を比較すると、坂路を使用した馬は、延べ8999頭から9599頭に増加(追い切り日以外も含め)。頭数の割合では、閉鎖前の42%から52%にアップしていた。個人的には坂路を使う馬がもっと大幅に増えると思っていただけに、これは少し意外な気がした。

 予想以上に増えていたのは、ポリトラック(P)コースだ。閉鎖前の3週間は、延べ510頭が使用していたのが、閉鎖後3週は延べ1888頭に。実に3倍以上の“激増”となった。昨年の同期間は、延べ10頭しかポリトラックを使用していなかったことを考えれば大きな変化である。

 口向きなどの確認や修正をしやすいトラックコースの需要はやはり高く、以前Wコースを使用していた馬の多数は、Pコースで代用しているということだろう。なお、美浦トレセンの馬場造園課に取材したところ、北馬場のダートコースは改修前より使用頭数が減っているという話だった。

 今の状況に対して、現場はどう対応しているのか-。夏の福島開催で3勝をマークした黒岩師は「うちは改修前、Wと坂路を主体でやっていましたが、今はWを使えない分を補うため、例外なく坂路2本にしています。それで明らかにしっかりと負荷をかけられている。ただ、ポリトラックやダートも調教の選択肢として“アリ”だと思いますよ」と説明する。

 続けて「普段と違うコースに変えた1回目は、うまくいかないことが多いですね。そのため、うちは坂路を使うようにしています。ただ、ポリトラックでも馬が慣れてくれば、リスクなく安全に負荷をかけられると思いますよ」と話した。

 Wの閉鎖期間は残り1カ月強。今週から新潟開催が始まるが、Wを使えない影響は、さらにはっきりと表れてくるだろう。新潟競馬場に滞在してレースに臨む馬も増えると聞いている。今後も各陣営の工夫をチェックしながら夏競馬を楽しみたい。(デイリースポーツ・刀根善郎)

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