【スポーツ】サッカーU23日本代表、繰り返された悪癖…問題意識共有できず

 サッカー男子の東京五輪アジア最終予選を兼ねて行われ、1次リーグB組の日本は12日のシリア戦に1-2で敗れて2連敗で1次リーグ敗退が決まった。既に出場権を獲得している東京五輪のシミュレーションとして位置付けた大会だったが、見えてきたのは同様の失点を繰り返し、問題意識をチームで共有できない東京五輪世代の“若すぎる”姿や、選手の自主性を重んじる森保一監督(51)の手法の限界だった。

 ピッチ内外で“若さ”が露呈した。開始早々の前半9分に不用意な反則でPKを献上し、終了間際の後半43分にも失点した。後半3、43分に失点したサウジ戦と同じような、最も集中が必要なはずの時間帯にゴールを明け渡した。DF町田は「前回の反省を生かし切れていない」と唇をかんだ。だが、昨年11月のコロンビア戦でも後半2分に失点しており、悪癖は選手が入れ替わろうとも一向に修正されていない。

 敗れたサウジ戦から一夜明けた10日、五輪出場権が懸かる相手との“熱量差”を問われたMF相馬は「あまり感じない。そういうのは大会前から話し合っていたのでなかった」と語っていたが、シリア戦後には「やっぱり懸けているものが違うと身に染みた」と認めざるを得なかった。

 初戦の直後に気付けなかったのか。DF岡崎は「どれだけ思いを持っていたか、どれだけ共有できたのか」と自らも含めたチームの姿勢に疑問を投げ掛けた。大会直前の選手間ミーティングで優勝を目標に定めたが、初戦に敗れた後、再び問題意識をチームで共有することはできなかった。

 選手の自主性を重んじる森保監督の手法も若き代表には通じなかった。指揮官はピッチ内の“有事”に際して選手自身の修正力を育てるため、あえて多くを指示しないスタイルを貫く。A代表である程度成功を収めた手法だが、U-23代表で実践させるには選手が若すぎた。“若さ”は“幼さ”と言い換えてもいいかもしれない。

 全てを失った訳ではない。今大会を経て五輪本大会に生き残る数人の選手は、この経験を必ず五輪代表に持ち込まなければならない。「痛すぎる思い」(森保監督)を取り返す舞台が用意されていることは、幸いかもしれない。(デイリースポーツ・山本直弘)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

主要ニュース

ランキング

  1. 41歳女優の卒園式コーデが個性的!「入学式は中を変える予定」の着回し仕様、バーキンもアクセントに

  2. ええっ、女優かと思ったら「格付け」出演の美人アスリートに騒然 透明感ビジュが「どんどん綺麗に」「系統が北川景子」「な、なんと」

  3. 「奥様キレイすぎ」川島永嗣 42歳誕生日に家族写真公開 ハーフの美人妻、広子夫人も笑顔 「素敵」と反響

  4. ドジャース・ロハスが機内で“笑撃”行動 日本伝統の遊びに子供より熱中?ファン「また日本に来て!」「嬉しい!」

  5. ドジャース奥さま会 バーンズ長男の甚平姿が激カワ♥帰国後に招き猫?で遊ぶ様子も「かわいい」の声あふれる

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

  1. ええっ、女優かと思ったら「格付け」出演の美人アスリートに騒然 透明感ビジュが「どんどん綺麗に」「系統が北川景子」「な、なんと」

  2. ええっ、女優かと思ったら「格付け」出演の美人アスリートに騒然 透明感ビジュが「どんどん綺麗に」「系統が北川景子」「な、なんと」

  3. 「どんどんお綺麗に」「北川景子さん似」石川佳純さん 人気アスリートとの笑顔2ショに「結婚発表かと」の声まで、柔らか笑顔

  4. キケ・ヘルナンデスが撮影したロッカーでの集合写真 もはやお約束?上半身裸の剛腕がw美しい家族ショットも「また日本に来てね」

  5. ドジャース エドマンの奥さんが選んだ日本のお菓子 まさかの干し梅に「チョイスが最高」観光場所もド軍奥さま絶賛「BONSAI」

注目トピックス