【野球】阪神・福永春吾「宜野座組に負けない」春の男脱却、1年間1軍定着目指す
安芸からの逆襲を狙う男がいる。阪神・福永春吾投手(25)だ。バレンタインデーの14日に声出しを務めた右腕。言葉からも今年にかける思いが伝わってきた。
「今キャンプのテーマは逆襲の安芸、沖縄組には負けないよを合言葉にやっている。今年の目標はチャンスをつかんだら離さない。自分の実力は1軍のマウンドで証明する」
昨年、開幕は2軍で迎えたが、5月に1軍昇格するまで11試合に登板し、防御率は0・00だった。「毎年春先が調子が良く、5月のゴールデンウイークに1軍に行く“春の男”」と声出しのあいさつでも話す。四国アイランドリーグプラス・徳島インディゴソックス時代からも春にベストパフォーマンスを出してきたという。
ただ、“春の男”を脱却し、1年間1軍で戦い抜くことがもちろん理想だ。1月はストレートの精度やカーブの向上を狙い、陽川と上富田で行った自主トレでは打撃投手で調整。寒風が吹きすさむ中とにかく投げ込んだ。
先発も中継ぎもこなせる右腕。このキャンプ中も両方の起用がされている。「今年は自分の居場所を確立させたい」と意気込むだけに、アピールを重ねて固定の起用法をつかみたい。
プロ4年目。これまでの1軍の登板数は6試合と今季は正念場となる。ブルペンでも鬼気迫る表情で投げる姿が印象的だ。「背水の陣で挑みます」。宜野座組に負けない-。少し肌寒さも残る安芸で、1軍のマウンドを目指し爪を研ぐ。(デイリースポーツ・関谷文哉)
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