【松本浩彦医師】気になるお肌 寒い時期の洗顔はお湯?氷水?
【Q】ぬるま湯?熱めのお湯?氷水?どれが冬の洗顔に適しているのでしょう?(40代女性)
【A】これは年齢によります。若い人はお湯だけで充分。お湯で洗うと皮脂がよく取れます。特にニキビ肌の方は、お湯と石鹸で入念に洗わないと皮脂は取れませんし、それでなくても、若いうちは皮脂の分泌が盛んですから、やっぱりお湯が正解。「泡で優しく」なんていうのは、もっと歳をとってからです。
若いうちはタワシでこする、とまでは言いませんが、しっかり洗顔が大切です。その証拠にテレビで今、クルクル回る洗顔ブラシが宣伝されてるでしょう?泡で優しく洗っていては、ニキビが増えるだけです。
お化粧だってお湯と石鹸。クレンジング剤をお使いになるでしょうが、とにかくしっかり洗わないと取れません。ですからまずお化粧を落とすために、手がつけられる程度の熱さであれば、ぬるま湯でも、熱めのお湯でも効果は同じです。
最近は「ナノテク超微粒子」なんていう化粧品が流行りです。粒が細かいと、毛孔の奥に入り込んでなかなか取れません。お湯でしっかりこすり洗い、が正解です。
そしてもう少し歳を取ってくると、だいたい35歳を越える頃から、皮脂の分泌は次第に落ちてきます。そうなると今度は、お湯で洗ったあと放っておいたら、カサカサ肌になってしまいます。洗顔後の保湿美容液は必須です。
ですからお化粧を落とすためにはまず「お湯」です。若いうちはそれで終了。で、35歳を超える頃、これも個人差はあるでしょうが、小ジワが気になり始めたら、お湯で洗ったあと、肌を引き締める目的で、冷たい水で洗うと良いでしょう。でも氷水まで必要かと言われると、何もそこまでしなくても。冬場なら水道水で充分です。
◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。
編集者のオススメ記事
ドクター備忘録最新ニュース
もっとみるドクター備忘録/「はちみつ大根」の効能を医師が解説 薬膳の理論に基づいたレシピで喉を潤し脾胃を補う
認知症予防にミソ汁を アルツハイマー病は50代以降3段階で進行→年齢に適した具材を選んで
薄毛が最近気になる 男性型脱毛症に驚きの効果もたらすAGA治療薬とは 早期発見、早期治療がカギ
なぜ薬不足なのか 厚労省、財務省の施策に行き着く→「ジェネリック医薬品を普及させる」
サウナで「ととのう」ためのコツ 水分を補給し髪と体を洗いましょう、汗が出やすくなる!
5年生存率2~6%の原発不明がん 痛み、違和感で受診必要なケースは?医師が解説 原発巣は肺、膵臓など多数
10代アイドル襲ったベーチェット病 若い世代で発症、口や外陰部になどに症状、治療は難渋
年代別アルツハイマー対策とは 50代はメタボ解消、60代はカボチャ&納豆、70代は 医師が解説