伊藤雅雪が新王者 内藤律樹に負け成長

 「東洋太平洋スーパーフェザー級王座決定戦」(10日、後楽園ホール)

 同級2位の伊藤雅雪(伴流)が同級1位の岩井大(三迫)を10回TKOで下し、悲願の初タイトルを獲得した。

 1回からジャブを軸に攻め、右ストレート、左ボディーを繰り出しペースを握った。4回には右ストレートで岩井の右目上を切り裂き、完全に優位に立った。

 「ジャブに手応えがありました。(岩井が)入って来られない感じだった。先に当てることができて、ダメージを与えられた」と快勝を振り返った。

 2月に日本同級王者の内藤律樹(E&Jカシアス)に屈した。「負けてボクシングの目線が変わった。ジャブを徹底的に練習した。これまで回りから言われても徹底できなかったけど、ここ2、3カ月でボクシングが変わった感じがある」と言う。

 「(弱い)外国人選手とはやりたくない。レベルを上げられる試合をしたい。日本人の世界王者が2人いる階級だし、道はあると思う」と目標は高い。

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